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Ecoversities はじめての集い、愛知にて   ~インド、中南米、アルメニアから~


今、はじまりのとき。
静寂から地球の音が、生まれるとき。
踊りたくなるような喜びが、生まれるとき。
はかない呼吸が、わたしたちの願いが、
強くてしなやかな意志が、鼓動が、
今、ここに、何かが、確かに生まれているとき、
生きていることをお祝いしたくなる。
✴︎
ブラジルのクーニャで開かれた
先住民族の文化や地球の声を聞くことを大切にされている
100人規模の集まりに、今年の8月招待され、足を運んだ。
焚き火を囲み、一つの輪になり、語り合う。
森の生態系のように、生かし生かされ合うように、
繋がりを取り戻していくわたしたち。
それは、それは、とても美しい世界だった。
✴︎
帰国して、導きのままに、日本各地をめぐり、
その中でも、空海の修行した高野山へ。
日本ならではの、光がそこにありました。
そうして、ご縁が紡がれ、
日本初のエコバーシティの集まりが
開かれることになりました。
✴︎
わたしたちが古代から記憶しているような、
こころの声を、瞳で、聞き合うこと。
深く呼吸して、大地と天と繋がること。
自然界の精神と祖先の叡智と共に
祈りを、捧げること。
共に生きていくこと。
(執筆者:安藤咲)


発起人:安藤咲、中村安里、鈴木遣徒、目時しおり

さて、以下の文は発起人の一人である中村安里が、当日に込めた想いである。企画の流れを書いているが、あくまでも中村安里個人の願いであり、企画全体は、たくさんの集合意識が集い、以下の内容とは異なるものになるだろう。まさにそれが出会いなのだから。このメッセージは始まる前は、内に秘めておいて、終わった後のお楽しみというのもまた風情溢れるだろう。
(以下執筆者:中村安里)

インド、中南米、アルメニアで土地の祖先や文化、英知や精神世界とつながってメンバーが、日本の熊野や京都の土地で空海の叡智を引き継ぎ、無限性につながりそして無限性へとエネルギーを還していきます。そして、その土地は今回は愛知県です。

不思議なことにメンバー全員が愛知にゆかりを持ち、生まれ故郷である愛知に立ち帰ります。愛知県の語源である「あゆち」とは「海のかなたから幸せを運んでくる風とも呼ばれています。

私たちの存在そのものが海を超えて彼方から運ばれてきた風であり、その風は愛知という故郷に還り愛の風を運びます。

ポリネシアの太平洋の島々まで運ばれていったオーストロネシア祖族の一部は、愛知県にも末裔がいると言われており、私たちは海の民にもルーツがあります。

この縁ある愛知の土地でEcoversities Japanのはじめての集いを開催します。

◆Ecoversitiesとは


Ecoversities とは、再接続、再想像、再生、そしてUnlearning(教育や既存の社会システムで身につけた常識を手放していく)や、脱植民地化をキーワードに、学習者とコミュニティが多様な知識、関係、想像力を取り戻し、高等教育に新しいアプローチをデザインしていくコミュニティです。切り離されてしまった祖先や大地や地球の存在たちとの関係性を再びつなぎながら、多様な背景の人々と土地のエネルギーが共に集い、私たちのhomeである地球を輝かせていきます。

そして、今後Ecoversitiesの輪を日本各地で広げていきたいと思っています。

近代の多くの教育が以下の内容に染まっています。
Compartmentalization 細分化
Compulsion 強制
Certification 資格化、認証
Competition 競争
Commodification 商品化

これらの教育の結果得られるものは何でしょうか?競争に勝ち抜けば、資格を得てお金を儲ければ、幸せになれるのでしょうか?一人一人のギフトを無視した強制的なカリキュラムに何の意味があるのでしょうか?全体的ないのちの連関で成り立っている世界を理性的に分節することに限界がきています。人間のHumanityの危機の結果が地球危機という形で現れています。私たちは本来一人一人違うギフトを与えられ、そしてそのギフトは協力し合うことによって成し遂げられないと思わされていたことが多くの方法と可能性によって可能となります。すべてのレベルでの教育の内容とプロセスに顕著な変化がなければ、人道的でまともで持続可能な未来を想像することは難しいと言えます。私たちは再び私たちのルーツに立ち戻る旅を大きな輪の中で始めます。


世界から集うEcoversitiesの仲間たち

↓それぞれの日程の詳細
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1日目 
熱田神宮にご挨拶、世界のエネルギーと祈りが愛知に集う
Key elements:海、風と水、お水取り


まず新年のご挨拶に熱田神宮の新年の初えびすに参加します。かつて愛知を築いてきた海から渡ってきた祖先、神々への祈りを込めて法螺貝を吹きながら熱田神宮を巡ります。

熱田神宮の鳥居、母の胎内への入り口

◆愛知県と熱田神宮のゆかり


古墳時代ぐらいまでは、熱田神宮が鎮座している台地は、海に向かって突き出す 半島をなしており、東から東南にかけて、現在の 名和のあたりから大高・鳴海にかけてのラインま で干潟をなした湾が入り込んでいました。この干 潟が「あゆち潟」と呼ばれていたと考えられます。「あゆ」とは「湧き出る」を意味する古語で湧水が豊富な土地を「あゆち」と呼ばれていたようです。万葉集の言葉も愛知県のもとになっています。

「年魚市潟 潮干にけらし 知多の浦に 朝漕ぐ舟も 沖に寄る見ゆ」

また、熱田神宮は日本神話において海や航海の安全を祈る信仰と関連が深い場所で、古代において海洋文化が根付いていました。

◆初えびす


「えびす」という名称は、古くは「夷」や「戎」と表記され、「異民族」や「辺境の人々」を指す言葉として使われていました。これらの漢字は、異民族に対する言葉として使われていました。「えびす」は海の向こうからやってくる神として、漁業や商業の神として信仰されていました。

熱田神宮初えびす

◆熱田神宮でお水取り


熱田神宮には、清水社の社殿の奥に湧水があり、「お清水(しみず)さま」と呼ばれています。この水からお水を汲ませていただき、後ほど水のセレモニーを行い、二日目の土地にこの水の情報とエネルギーを運んでいきます。日本でも古くからお水取りなどの文化があるように、水が土地と土地や山や海を繋ぐと考え、水を汲み捧げていました。ペルーの土地で出会った女性も水は生きており、水が情報を交わすことにより、より水が豊かになりまた、それぞれのルーツを思い出すという話もありました。

熱田神宮 お清水(しみず)さま

海を超えた土地の精神と叡智とつながったメンバーが今愛知県に集い、この土地への祈りから集いを始めその後、名古屋市内の市民会館に移動し、世界の物語とつながります。

◆Ecoversitiesの紹介と法螺貝の祈り


インド、中南米でEcoversitiesの集いに参加した安里、咲からEcoversitiesの軽い紹介をします。
法螺貝の祈りから始まり、インドの祈りの音楽であるキールタンに世界中の楽器が加わり奏でていきます。

◆キールタン
(しおり、咲、安里)


キールタンとはインドの祈りの音楽です。インドに伝わる神様の名前や、音や波動に力のあるマントラを繰り返し唄い、自分の中にある愛おしい存在やエネルギーにつながっていく。祈りとは意(い)がのると書くが、まさに、その感覚の実践がそこにある。

インドの祈りの音楽キールタン
インドの神様への捧げ物
しおりが見ている世界とインドの神様が重なる

◆アルメニアから運ばれてきた物語とアルメニア楽器であるドゥドゥクによる演奏を奏でます。(遣徒)

アルメニアの伝統楽器ドゥドゥクの演奏

◆中南米のお話とうた(安里、咲)


アジア、日本、アフリカ、中南米地域に広く広がっている水信仰である龍蛇信仰に関して、中南米の旅路をへて、内在化した水の神々の体験を龍と共にシェアしていく。そして、中年米での女性のセレモニーのお話、音楽やEcoversitiesの集いに関するお話など紹介する。

マチュピチュまで続くウルバンバ川とアルプスの山々
150人の女性で集ったセレモニーの後のタマスカリ
アンデスの女性たちとのセレモニー
ブラジルのアマゾンのnokekoi族の方々と
咲と安里、ペルークスコで太陽の祭り、インティライミ で伝統音楽アヤラチのグループと共に
ペルーの聖地の中心アウトサンガテにてコンドルのセレモニー
咲と安里、地元の1500人の子供たちと共に聖なる川ウルバンバ川にメサを捧げる
咲と安里、アンデスの山の上で家族と共にキヌアの種の保全と、収穫をする

※水のセレモニーと祖先の祈り(スケジュールによって1日目あるいは2日目に実行)(安里)


中南米の旅路を経てつながった水の叡智は海を超えて、愛知に辿り着き、愛知の水にいのちを共に流します。

水は私たちの鏡
世界の水の精霊との旅路

水は生きものが生まれた場所であり、水は先生で、水は自由です。水は生きていて、水は全てを聞いています。水は全てを見ていて、水はあなたの身体、心臓であなたの子宮です。水は木であり地球であり、水は波を伝え、全ての情報を流し、水は遊び、歌い、踊ります。水は私たちと同じように生きていて、私たちと同じように代謝をしています。流れ続けることで水は浄化されます。水は全てを知っていて、全ての記憶を映し出し、私たちの存在そのものを映し出すmedicineです。水を癒すことは水が映し出す存在を癒すことに他ならないのです。水が癒えることは、あなたと地球が癒えていくということ

◆対話:みんなのそれぞれの人生の旅路の軌跡


1日目の最後にそれぞれが人生で歩んできた旅路と軌跡をシェアしながら、人と人の間での親睦を深めていきます。

新城へ車で移動し、新城市善勝寺さんに移動し、夜ご飯、対話と宿泊


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2日目 
愛知の土地とつながる

◆太陽礼拝


新年の太陽へのご挨拶を太陽礼拝から始めます。
また、手を三角形に形作ることにより、日の出の太陽を見つめることができます。朝日を直接みることは心身の健康にも良いと言われており、太陽をこころの目で見つめてみましょう!

◆焚き火と朝ごはん


焚き火を焚きながら朝ごはんの準備!!
直火でご飯の準備をみんなでしていきます。
古代の人たちは皆焚き火を囲い、歌を唄い踊り、そしてコミュニティにとって大切なことを語り合ってきました。私たちは焚き火を通じて古代の記憶につながります。

◆火のセレモニーと新年のそれぞれの願い


身を清め、お香を焚きながら、火とつながり、それぞれの新年の願いを火に捧げていきます。

◆DUP-Dance of Universal Peace


それぞれの祈りを世界に広げていきます。
和になり輪になり、ときに手を繋ぎ、ときに瞳を見つめ、踊り、”1つ”を体感する。
世界各地の先住民族の伝統や宗教、叡智を受け取り、今ある自分自身の愛を体現していく修行であり、世界に広まる平和のムーブメント。

DUP-Dance of Universal Peaceの集い

◆土地のつながりのお話と土地歩き


新城の土地とつながり、世界への祈りを土地に流していきます。
今回会場になっている善勝寺さんの方々や新城forest gardenの方々からお話を聞きながら土地歩き
(会場の方々の都合上の変更の可能性あり)
私たちの旅路や願いを土地に放ち、今度は土地が主導して私たちを愛知との間の再接続へと導きます。

◆新城の土地に熱田神宮の水を捧げる祭り


土地から土地へ水を捧げる理由には先ほど述べたとおり、水がまず生きているので互いに関わり合うことを水も求めています。また、水への祈りは海と山が出会うことにもつながります。水が豊かな新城の山々へ水がもたらされていることに感謝しながら、水送りの儀式をしていきます。
古代の日本神話の学者である折口信夫によれば、しばらく雨がふらず、水が枯渇するばあいには、海から山へ、神の呼び込みが起こり、それが、海の神を山の精霊の側に呼び込む祭りであり、一度分かれていた海と山との間の非分離の時間が出現すると考えていました。

◆オープンスペース


Ecoversities ではオープンスペースをとても大切にしています。ここでは各自が一息ついたり、また、それぞれシェアしたいギフトやワークショップなどがある方はそのギフトをシェアしていきます。

当日詳細

◆日時場所

1/5 熱田神宮7時半集合 or イーブル名古屋9時半集合
1/6 1日目移動組 or 善勝寺9時集合
1日目:熱田神宮→イーブル名古屋
2日目:新城市善勝寺、善勝寺近くの新城forest garden

◆参加費


全参加の方は一口3000円からご寄付をお願いしております。封筒に名前を書いて参加最終日にお納めください。1日のみ参加の方は各自ご検討ください。交通費、食費は別途でお願いしております。

◆スケジュール


7:30- 熱田神宮お焚き上げ参加、参拝 https://okazin86.com/atsutaebisu/
9:15 集合
9:30-9:45 イントロ 企画の趣旨と法螺貝愛と平和の領域展開
9:45-11:00 キールタン、DUP
11:00-11:30 チェックイン
11:30-12:30 ランチ
12:30-12:45 エナジャイズ
12:45-13:30  アルメニア音楽
13:30-14:30 中南米のお話とうた
14:30-15:15 水のセレモニー
15:15-16:00 対話:みんなのそれぞれの人生の旅路の軌跡、
16:00    終了 (16:30解散)
16:30-18:30 新城へ移動 途中で夜ご飯

18:30- 善勝寺到着 夜ご飯

6:30 日の出  瞑想、太陽礼拝
6:30-7:30 焚き火、朝ごはん
7:30-8:30 朝ごはん
9:00-10:00 焚き火 新年の豊富 火のセレモニー
10:00-11:00 DUP
11:00-12:00 オープンスペースとシェアタイム
12:00-13:15 お昼の準備とお昼ごはん
13:30- お話と土地歩き 熱田神宮の水を新城の大地に捧げる
15:30- 16:30オープンスペースとシェアタイム
16:30- 掃除、解散準備
17:00 解散

◆持ち物


・1日目の昼食のポットラック(1日目の昼食は食べ物を持ち寄る形式)
・歩きやすい運動靴(土地歩きをするかもしれません。歩きやすい靴や服装でお越しください。)
・防寒具(1日目2日目共に室内にストーブなどあることから、温度調整できますが、外で活動をすることもあるため、十分に暖かい服装でお越しください。)
・寝袋(1日目善勝寺で宿泊される方は寝袋の持参が必要です。) 

※申し込みフォーム


今回への旅路のメンバーへのことばと詩集 


◆愛知の集い、叡智(愛智)へと向かっている
すべからく
すべてのものは
叡智(愛智)へと向かっている
あらゆる思想や宗教
文化も歴史も科学技術や文明も
失敗も成功も

すべからくすべてのものは
叡智へと
向かっている

手放す必要のあることは
おそれだ

私たちは知らないものを
恐れている

それゆえに
知っていることで
理解しようとする

その恐れの種は
一度まかれてしまえば

いのちの育ちを
とめてしまう
あきらめてしまう

おそれは
宇宙の法則を
変えてしまうからだ

私たちが手放すのは
おそれであって
叡智ではない

ほんとうのもの
どうしが出会うとき

宇宙は
よろこび
星々を
うみだす
力となる

その力は
世界を
たくさんの輝きで
満たし続ける

遠い祖先が
かがやく星々のように
つながりをうみだし
遥か彼方の未来から
過去に至るまで

時空間を超えて
宇宙を
まんかいの
星々で満たす

今宵のそらは
星がきれいだろう

たなたのおそれは
なんですか

あなたの叡智は
いま共に
輝きつながります

宇宙のこどもよ
星々の記憶よ
空高く
照らし
私たちの
こころにうつる
星空よ

永遠の輝きを
いまときはなて
共に光る
100年後の
1000年後の
子孫たちを
思って

ありがとう
姉妹よ兄弟よ

星々の
夜空の
おたけび

水と大地と炎と風と
草花の囁きを風が森に
はこび
森の精霊と
海のいのちに
聲をよせて

◆Kuni summitからEcoversities Japan
はじめての集いまで(安里)

無限の輪の中にいると
私は私を手放し
わたしは自由に旅をする
あなたを通じて
草花を通じて
社会を通じて
人々や地球の輪を通じて
海や宇宙を通じて
地球のいのちを通じて

私は自由に旅をして
私を必要なところに
必要な分
届けてくれる

わたしは愛そのものになる
そうやって旅を続けて
龍がその動きを生み出し

今この瞬間
生み出される
存在の一部に
なる

そうやって
私を
手放すことで
あなたと一つになる

自由で無限なエネルギー
は私たちを生かし
生み出し
癒し
笑い続ける

無限で自由な
世界が
立ち現れる
今この頃
今日と
明日

アス 私たち
アース 地球
あーすごいな

ありがとう
手を合わせて
合掌
Kuni summit の輪ごころ
から
Aichi Ecoversities へ


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