今回は茶箱のお話を。
Kawane Storiesでは、1ksサイズ~10kサイズまで、5種類の茶箱を販売しています。
写真だけ見ると、「木でできた箱」なのですが、蓋を開けると・・・
このように、中にトタンが貼ってあります☺
このトタンが防虫防湿に高い効果を発揮します。
「茶箱」と名前がつくように、茶箱はもともとお茶を運ぶために作られたもの。江戸時代後期に作られ、国内はもちろん、海外への輸出の際にも活躍しました。
川根で暮らしていると、昔のおうちには、けっこうたくさん茶箱が眠っていることに気付きます。昔川根茶で栄え、今も川根茶が作られているこの町では、茶箱はお茶に欠かせない道具でした。現在お茶の用途で使うことがなくなった茶箱は現在も、その防虫防湿効果の高さから、皆さん洋服など入れて保管に使用していたりします。
他にも茶工場なんかにお邪魔すると、茶の製造の際に機械から出てくるお茶を受ける箱として、現役で茶箱が使われています。
ちなみに茶箱のサイズで、1kとか10kとかサイズがありますが、これは「1㎏(10㎏)の茶葉が入る容量の茶箱」という意味です。(箱の重さが1㎏…という訳ではありません。)(1ksは、1kサイズの半分の大きさです◎)
特別サイズのNoriサイズは、乾物の海苔が入る四角形の大きさをしています!
Kawane Storiesで扱っている茶箱は時代を超え、今は若い職人さんたちがその技術を受け継ぎ、1つ1つ手作りで作っています。
茶箱を作っている工場、現在では全国でも数軒となってしまったそう。
この川根の茶箱工場では、地元の川根産の杉の木を使用し、製材された木材と会話するように、木目や反りの性質を見極め、パーツを作っていきます。
女性も活躍し、内側に張ったトタンの合わせ目を半田で埋める作業や
木板の合わせ目・箱とトタンの境目を保護するための、和紙貼りの作業も行っています。
こちらが茶箱の工場です!中の室温、夏は30度を超えるそうで、今日も工場の方が暑いよ~と言っていました。中では扇風機が7台稼働しているそうです・・・!!
さてさてこの茶箱、お伝えしたように機能性に優れることながら、見た目もとってもシンプルに作られています。
このように、現在の生活の中でも、とっても馴染みやすいのです!
また防虫防湿に優れた機能を活かし、お茶だけではなく乾物やお米、カメラ、洋服やブーツなど、様々な物の収納にお使いいただけます。
手間暇をかけて作られた茶箱、とても使い勝手も良いです◎
ぜひ、川根の郷から大事にお届けする茶箱を手に取っていただければ、興味を持っていただければ嬉しいです!
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