「死ぬまでにやりたいこと」が実現したら
これをやらずに死ぬと後悔する
「死ぬまでにやりたいこと」というのはありますか?
わたしはありました。
正確に言うと「今できていないことで、これをやらずに死ぬと後悔するなと思うこと」。
そして、最近。これが思わぬ形で実現しました。
中学生の頃から音楽の面白さに開花し、生まれて初めて見たSing Like Talkingのコンサートの凄さに圧倒されながらも感激で「いつか、この人たちと共演したい」と思い、ミュージシャンになる夢を持っていました。
その頃からおよそ30年経った今はミュージシャンではなく、フリーのキャリアコンサルタントとして日々過ごす現実に不満は無いのですが。
3年前、フリーになる時にこれまでを振り返った時にふと
「あんなに好きだった音楽で表現する場が今のわたしには無い。プロとかアマチュアとか関係なく、音楽で表現する場を持ちたいなぁ。もしも今死んでしまうなら、それを後悔するな」と思いました。
しかし、20代の頃ずっと受けたボイストレーニングも止め、音楽活動らしいことはほぼやっていない今の自分が、子どもの習うエレクトーンに便乗してエレクトーンを気まぐれに家で弾く以外にどう音楽とアクセスしていけば良いのかわからなくなっていました。
わからないけど、風の吹く方へ
周りでYouTubeやFMのような声や動画で発信する人がじわじわと増えた頃。時々書いていたブログに「こえの投稿」という機能があることに気づきました。
「そういえば。憧れのミュージシャンたちはFMでパーソナリティをやっていることも多くて、学生時代によく聴いていたな。話すのは得意とは言えないけど、やってみよう。」と気軽に声の発信をスタート。
はじめはブログに書いた文章を要約するようなものでした。
「こえの投稿」で録音できる時間は3分のみ。
台本を作らずに、アドリブだったのもあってはじめは3分で足りず、何度も3分に収めるために録りなおしたこともありました。
それから何度かやるうちに「声って、歌声でも良いかも?!」と気づいて「歌いたい!!」と思ったのですが。
過去、エレクトーンで伴奏を弾いてカラオケを作って歌を入れる、ということはしたことがあったけど今は機械を使いこなしていなくて、やり方がわからない。
できたとしても、そこそこ手間が掛かるしそんな時間も無い。
でも歌いたい、の気持ちがムクムクと大きくなるので開き直って
「いいや、アカペラで。」
「恥ずかしいけど、1フレーズとかなら3分も超えないし大丈夫」と歌を少し歌う「ハナウタ投稿」を始めました。
ハナウタからクアイアへ
ハナウタ投稿は2021年8月3日現在で103曲。
その時々にあわせて思い浮かんだ曲を歌い、おかげさまで時にはリクエストもいただいて楽しく歌って「やっぱり歌が好きな自分」を実感しました。
気軽な趣味の延長のつもりが凝り性が前面に顕れ、自分なりのこだわりで初めの頃は納得いくものではなく何度も何度も録り直して時間を費やしていましたが、そのうち録り直し回数も減り慣れてきたころ。
Sing Like Talking が9月に野外で2日間、色々なミュージシャンと野外コンサートを開催するのにあたって、クアイアメンバーを一般募集するニュースが入ってきました。人数は50名で、審査あり。合格したら歌声と映像で共演できるというものでした。
まさか、こんなタイミングで機会がやってくるとは思わなくて
「いや、ずっとボイトレやってないし」
とか一瞬迷いましたが、次の瞬間「やりたい!」「やる!」とアクセルを踏む気満々でした(笑)
何度も迷いながら、何とか審査用の動画を提出したら合格!!
およそ50人のシンガーと間接的ではあるけれど、Sing Like Talking との共演が実現できそうです。
本番用の提出音声と動画も何度も迷いながら録り直して、ギリギリに提出。
今の自分の実力、できることは詰め込んだつもりですが。
後は野となれ山となれ。
このご時世なので、提出した音源や映像がどうなっているのかも見に行くのが難しく。
直接会える、共演できる可能性は今のところ難しそうですが。こんな形でも機会がいただけたことがとても嬉しいです。
そして、夢が実現したら。
「もういつ死んでもいいっ!」とはならないもので(笑)
さらにもっと大きな夢を実現したくなる、というのもわかりました。
審査やディレクションをしてくださったTEAM SURPRISEの方々や共に参加するシンガーのみなさん、Sing Like Talkingはじめミュージシャンのみなさんとまた何かできる日が来ると良いな、というのと。
そのためにも、これからもっと音楽で表現する場を持ちたいな、という夢が膨らみます。
今回の音声録音のために、学生の頃欲しくても手が出なかったMTRを手に入れ一人クアイアがこんなにも簡単に作れるなんて!!と楽しくなりましたしそれなら、また歌うためにエレクトーンでカラオケを作れるように研究してみようかなと広がります。
ということで。
夢は思い続け、細くても行動を続けることで形を変えてでも引き寄せる機会がやってくる。そして引き寄せたらちゃんと掴む!
を実感したので、探求の旅は続きます。
※後日談※
実はこの後、Sing Like Talkingのギタリスト、西村さんの入院療養のためイベント自体が中止となり、クアイア企画も無くなってしまいました。
ただ、ご連絡をいただいて少し残念な気持ちはあったものの、健康第一。
メンバーが揃って開催されたところで、また機会をいただけたら嬉しいなと思うので大きなショックは感じていません。
また次の機会まで。もっと上手くなっていたいな♪と気持ちで今日もハナウタを歌っています。