7月の米失業率は10.2%に改善したが・・・
【ワシントン時事】米労働省が7日発表した7月の雇用統計(季節調整済み)は失業率が10.2%と、3カ月連続で改善した。新型コロナウイルス対策の緩和で経済再開が進み、非農業部門の就業者数も前月から176万3000人増えた。ただ南部や西部州の感染拡大が響き、雇用改善ペースは鈍化。景気回復の勢いが衰えたことを示した。
失業率は前月から0.9ポイント低下。市場予想の10.5%を下回ったが、感染拡大前の2月(3.5%)の3倍近い歴史的な高水準のままだ。就業者数の伸びは5月(約272万人)、6月(約479万人)を大幅に下回った。
トランプ大統領はとりあえずの改善で胸をなでおろしているだろうが、このあとは一進一退となるだろう。