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2020年GDP実質4.8%減も、あまり心配はいらない?

2020年10~12月のGDPは実質年率12.7%増と2期連続のプラス成長となったが、2020年通年のGDP成長率は4.8%減となった。11年ぶりのマイナス成長となったわけだが、実はリーマン・ショックの影響で5.7%減った2009年のマイナス成長幅を超えることはなかった。日本経済、意外にしぶとかったといえよう。

2021年1~3月は緊急事態宣言の影響もあり、再びマイナス成長となるとみられている。緊急事態宣言の再発令で、外食・宿泊などのサービス消費が落ち込んできているし、仮に近々緊急事態宣言が解除されたとしても、政府は昨年11月~12月頃に国民の大多数から「GoToやめろ」の罵声を浴びた苦い経験から、GoTo再開には及び腰だろうと思う。

ただし、峠はすでに越えたと思う。足元の景気は、サイクリングでいえば強い北からの向かい風から、穏やかな南風の追い風にかわったイメージだ。

経済活動の本格再開を見込む4~6月期には再びプラス成長に戻ることが確実だ。回復のモメンタムは感染状況やワクチン接種の進捗次第ではあるが、コロナ対応の社会変化と新しいビジネスへの変化/取り組みが進み始めていることもあり、今後はセクターによって強弱はあるものの日本経済全体としては追い風のままでいけそうである。

尚、東京オリンピックが開催されなくなるリスクについては、経済的に大きなインパクトはないとみている。すべてのインフラは建設済であり、いわゆるオリンピック需要は少なくとも投資系・インフラ系では既に完了している。また、コロナ下の状況ではオリンピック関連のインバウンド需要はもともと期待できないわけであり、開催しようとしまいとあまり変わらないと思う。むしろ、コロナに対応した体制ができないまま開催するリスクのほうが大きいだろう。マスコミ(ゴミ)もそろそろ正気に戻って森老人の袋叩き以外になにか社会に役立つ報道に立ち戻ったほうが良い。(まあ無理か。)


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