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ゲイリー・シリング「市場を上回り勝利するための唯一の方法」+独自検証

【動画】

【概要】
この動画では、経済の長期成長が株式市場の上昇を支える仕組みと、多くの投資家が持つ「市場を上回りたい」という心理を取り上げています。さらに、大勢の見解(コンセンサス)が極端な方向へ振れたときに投資機会が生まれる可能性を、住宅バブルを例に示しています。

【話者のプロフィール】
Gary Shillingはアメリカの著名な経済アナリスト兼投資家。A. Gary Shilling & Co.を率い、長年マクロ経済や金利サイクルの分析に携わってきた。金融メディアへの寄稿や著書を通じ、独自の経済・投資理論を発信し続けている。

【動画の結論・要点】(詳細は後述)

  • 経済は長期的に成長し、それに伴って株式市場も上昇しやすい。

  • 多くの投資家が同方向を向くと「コンセンサス」が形成されるが、これが過剰に偏ると誤った評価やバブルを生むことがある。

  • 市場平均を上回るには、コンセンサスと異なる行動が必要になる場合があるが、単なる「何でも反対」という意味の“逆張り”とは異なる。

  • アメリカの住宅バブルを例に、明らかに非合理的な状況が生じた際には大きな利得のチャンスが存在する。

【動画の詳細】
動画冒頭では、経済全体が長期的に成長するため、企業の利益もそれに沿って伸び、結果として株式市場全体が右肩上がりになる傾向があると説明されています。ここで名目GDPが年率4%成長すれば企業利益もほぼ同じペースで拡大しうる、という具体例が挙げられます。ただし、株価にはPER(株価収益率)の変動要因が加わるため、10〜15年といった長期サイクルで上昇・下降を繰り返すとも補足されています。

次に、市場平均を上回るための投資家心理が取り上げられ、「大多数の見方(コンセンサス)から外れると大きなリターンを得る可能性がある」点が強調されます。とはいえ、「コンセンサスと常に逆方向を向く」ということではなく、コンセンサスが明らかに実態とかけ離れている時に限って勝機があるという説明です。

実例として、2000年代のアメリカ住宅バブルが挙げられます。頭金ゼロ・ノードキュメントローン(審査書類不要ローン)が横行し、多くの人が住宅価格は上がり続けると信じた結果、不動産価格が現実離れしたペースで高騰していきました。しかし、こうしたバブルはいつか崩壊する運命にあり、そのタイミングを見極めてショート(空売り)した投資家は大きな利益を上げました。

【当サイト独自検証:事実確認&他専門家の見解との整合性】

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