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テスラの中国におけるEV販売減少、Fordの現状は混乱+日本市場への影響 (25年2月8日)
【動画】
【概要】
この動画では、CFRAリサーチの副社長兼シニア株式アナリストであるGarrett Nelson氏が、TeslaとFordの最新の販売状況や業績について解説しています。Teslaの中国市場での販売減少や、Fordの業績見通しの弱さに焦点を当て、各社の今後の戦略や投資家への影響について議論しています。
【話者のプロフィール】
Garrett Nelsonは、CFRAリサーチの副社長兼シニア株式アナリスト。1999年にSNL Financialで営業担当者としてキャリアを開始し、その後、Merrill Lynchで投資リサーチインターン、世界銀行でリサーチアソシエイト、E*TRADEでプロプライエタリー・エクイティ・トレーダー、Davenport & Company LLCでエクイティ・リサーチ・アナリスト、BB&T Capital Marketsでシニア・エクイティ・リサーチ・アナリスト兼シニア副社長を歴任。2018年7月からCFRAに所属し、米国の自動車および飲料業界の分析を担当している。
【動画の結論・要点】(詳細は有料部分)
Teslaの中国での販売が11%減少
Teslaの自動運転技術への期待は依然として高い
Fordの業績見通しが弱く、投資家の不満が高まっている
Fordの在庫水準が高く、今後の生産調整の可能性
【当サイト独自考察:日本市場への影響】(詳細は有料部分)
自動車セクターへの影響:Teslaの中国市場での販売減少は、日本の自動車メーカーにとって競合環境の変化を示唆する。特にEV市場戦略の再検討が求められる可能性がある。
部品メーカーへの影響:Fordの在庫過多と生産調整の可能性は、日本の自動車部品メーカーの受注に影響を及ぼす可能性がある。
為替市場への影響:米国自動車メーカーの業績悪化はドル安要因にもなり得るため、円高方向に働くリスクがある。
【動画の詳細】
動画では、Garrett Nelson氏がTeslaとFordの最新の状況について詳しく解説しています。まず、Teslaの中国市場での販売が11%減少したことについて、Nelson氏は短期的な販売の軟化と捉えており、特に驚くべきことではないと述べています。また、ドイツ市場でも販売が減少している点に触れ、それらはある程度予想の範囲内だとしています。Nelson氏は、Teslaの将来的な成長は自動運転(AIを活用した自動運転機能)にあると強調し、特に米国での規制承認が早期に進む可能性が高いと楽観的に見ています。世界の自動運転市場は5兆ドルを超える規模になるとの試算も示し、Teslaの現在の株価はその市場機会のごく一部しか織り込んでいないと指摘しています。
Nelson氏によれば、Teslaの販売台数自体が伸び悩む状況でも、同社が長期的な視野で投資家を引きつけ続けているのは、完全自動運転への期待値が大きいからだといいます。直近の決算ではトップライン(売上)とボトムライン(利益)がそろって予想を下回ったにもかかわらず、カンファレンスコールでのElon Musk氏の前向きな見通しが市場を安心させ、株価は上昇する場面も見られました。投資家がTeslaに求めているのは現在のEV販売以上に、AIによる自動運転の技術革新とそれに伴う将来の利益拡大であるとの見方が示されています。
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