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半導体株、決算発表で下落:SWKS、QCOM、ARMの動向+日本市場への影響 (25年2月7日)


【動画】

【概要】
この動画では、半導体セクターの主要企業であるスカイワークス(Skyworks)、クアルコム(Qualcomm)、アーム(ARM)の決算発表とその影響について、市場アナリストのケビン・グリーン氏が解説をしています。特にスカイワークスは、主要顧客であるアップルとの取引減少により大幅な株価下落を経験しています。

【話者のプロフィール】
ケビン・グリーン氏はネットワークのマーケットコレスポンデント。半導体業界に精通し、企業の財務分析と市場動向の解説を専門とする市場アナリスト。

【動画の結論・要点】(詳細は有料部分)

  • 半導体各社の決算は概ね好調だが、将来の見通しに慎重な姿勢

  • AI関連需要は引き続き堅調

  • 自動車・産業向け半導体は在庫調整が継続

  • スカイワークスはアップル向け受注減で株価26%下落

  • クアルコムは好決算も株価は下落、将来への不透明感が影響

【当サイト独自考察:日本市場への影響】(詳細は有料部分)

  • 日本の半導体製造装置メーカー(東京エレクトロン、アドバンテスト等)への影響大

  • 世界的な半導体投資抑制の可能性あり

  • 車載半導体関連企業(ルネサスエレクトロニクス等)は在庫調整の影響を受ける可能性

  • 為替への影響は限定的だが、半導体セクター全体の下落なら円高要因に

【動画の詳細】

半導体業界の最新動向を示す重要な決算発表について、市場アナリストのケビン・グリーン氏が詳細な分析を提供しています。特に注目すべきは、スカイワークス、クアルコム、アームという3社の業績と今後の見通しです。

まず、スカイワークスの決算内容を見ていきましょう。同社は売上高が10.7億ドルと市場予想に一致し、調整後EPS(1株当たり利益)も1.60ドルと予想の1.57ドルを上回る好決算でした。しかし、この数字以上に市場の注目を集めたのは、同社の主要顧客であるアップルとの取引関係です。アップルからの受注減少が見込まれ、その影響は2026年まで続く可能性があるとアナリストたちは予測しています。この懸念から、株価は一時30%近く下落し、その後やや持ち直して26%前後の下落となりました。スカイワークスのような企業にとって、アップルほどの大口顧客の受注減少を他の顧客で補うのは極めて困難であることが、市場関係者の間で強く認識されています。

次に、クアルコムの業績を詳しく見ていきましょう。同社は特筆すべき好決算を発表し、調整後EPSは3.41ドルと市場予想を大きく上回りました。売上高も116.7億ドルと予想以上の数字を記録しています。特に注目すべきは部門別の業績で、QCT(クアルコム・CDMA・テクノロジーズ)部門が前年比20%増、ハンドセット部門に至っては驚異的な133%増を達成しました。また、同社はDeepSeek(ディープシーク)との関係を競合から協力関係へと転換させる戦略を進めており、この点も市場からは好意的に受け止められています。しかし、これほどの好決算にもかかわらず、株価は約4.75%下落しました。これは「ニュース売り」の典型的なパターンと見られ、また今後3ヶ月から1年の業績見通しに対する不確実性が投資家心理に影響を与えているとアナリストは分析しています。

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