
市場は所有するのではなくレンタルせよ(ノエル・スミス)+分かりやすく解説+独自検証 (25年2月17日)
【動画】
【概要】
この動画では、ノエル・スミス氏(コンベックス・アセット・マネジメントのCIO)が、S&P500など米国株の相場が大きく動かず一定のレンジ内にある状況を踏まえ、インデックス(株価指数)のボラティリティを売りながら個別銘柄のボラティリティを買う「ディスパージョン戦略」の妙味を解説しています。また、市場を「所有」せず必要なときに「レンタル」するオプション取引の有効性について、具体的なプットやコールの売買手法、VIX(ボラティリティ指数)に対する考え方を示しています。
【話者のプロフィール】
ノエル・スミス(Noel Smith)はコンベックス・アセット・マネジメント(Convex Asset Management)の最高投資責任者(CIO)。オプション取引や先物取引、株式のボラティリティ戦略に関する豊富な経験を持ち、ヘッジファンドやプライベートファンドの運用に携わってきた。ディスパージョン取引やデリバティブのプライシング、リスク管理を専門とし、「Gamma on Podcast」などでもゲストとして登場し解説を行っている。
【動画の結論・要点】(詳細は後述)
市場が狭いレンジを行き来する状況で、インデックスのボラティリティを売りつつ、個別銘柄のボラティリティを買うディスパージョン戦略が有効。
VIX(ボラティリティ指数)は極端には低下しないという見方が強く、アウト・オブ・ザ・マネーのプット売りなどでプレミアムを得る手法が示唆される。
市場の上昇を見込むなら、コールやコール・スプレッドを「レンタル」して上昇益を狙い、下落リスクは限定的にするアプローチが推奨される。
「市場を所有」するより「市場をレンタル」するほうがリスク管理上有利という考え方が提唱される。
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