ラジオDJ体操〜ストレッチ〜
「喋り」の仕事は学生の頃からなので25年になります。しかしながらアナウンサー理論はほぼ「本」でしか学んだことがなかったため、いつか生身の先生が教えてくれる「学校」に通いたいと探し続けていました。そして今年の春、憧れだったナレーター学校に通うことになり「学び」が始まりました。
「こんな感じかな」と確信なくやってきていたことが、正解だったり間違っていたり。そんな日々の気づきを綴っていきます。
第一回の今日は「ラジオDJ体操」です!…(笑)
まあ、読んでみてください、「喋る」ことは運動なのですよ。だからストレッチが大切なのです。
そんなわけで「ラジオDJ体操」、まずは発声について。
まず腹式呼吸とは「腹式」というだけあって腹筋を使って呼吸をする…と思っている方が多いですが、実際には「胴体」つまり「背筋も」必要です。個人的な感覚ではむしろ「背筋」が重要だと感じています。
肺にいっぱい空気を入れると肺底辺の「横隔膜」が下に押され、内臓がしわ寄せされることによってお腹や背中、脇腹あたりが膨らんだように感じます。これで間違いないが、忘れがちな肋骨。肋骨は肺の膨らみに応じて横に広がるので、腹式呼吸をする前に肋骨周辺の筋肉を解しておくことがとても重要です。腕を上にまっすぐ伸ばして反対側に倒し「体側筋」をゆっくり伸ばす。この時に同時にゆっくり深呼吸をすると肋骨が開くのを感じます。これを左右行ってからやっと腹式呼吸。これが「喋る」前の第一段階。
喉から声を出すにはまだまだ他にもやらなければならないことがあります。肩甲骨周り、首回り、そしてやっと喉。声を出すことは「筋肉を使うこと」つまり「運動」なので、準備運動が大切。これをやらずに声を出し続けると喉に負担がかかり故障に繋がります。
プロの喋り手さんによっては、地声ではなく「お仕事用の声」として意図的に声を低くしようと喉に力を入れる方がいらっしゃる。こういう方々は特にストレッチが重要。低い音は、喉で作らず「カラダでつくる」ものなので、筋肉を"とくに柔らかく"することが重要です。柔らかい筋肉こそが「いい声」を作り出すのです。
これは、無学だった私が喉の故障を繰り返し行き着いた結論です。
…が、しかし!それが正しいかどうかは、実は不安でした。ところが、現在通っているスクールバーズの講師であるナレーターの畠山さとみ先生や、元アメフト選手でボイストレーナーの新生剛士先生に教えていただいたことで、やっと確信に変わりました!大事なのは「筋肉ストレッチ」。
夏真っ盛り。外での運動はさすがに危険なので、「喋る」を運動と捉えて、この夏は腹式呼吸を毎朝やってみませんか?「ラジオ体操」ならぬ「ラジオDJ体操」(笑)次回は肩甲骨と首回りをほぐす「ラジオDJ体操」をご紹介します♪
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