【後編】CEO葦苅さんへのインタビュー(カンボジアでの苦難と今後の展望)
こんにちは
今回は前回の続き、葦苅さんへのインタビューになります!
前回の記事をまだチェック済みでない方はぜひそちらからチェックしてみてくださいね
【前回の記事はコチラ】
ーカンボジアでビジネスをする上で大変だったことはありますか?
やっぱり信頼獲得とコミュニケーションって難しいなあと思います。まずは自分が 何者なのかということを農家さんに認識してもらって、存在をちゃんと覚えてもらうことがすごく大事だと思っています。彼らにとって1番嬉しいことはこのコロナの時期でもちゃんとコオロギが売れてお金になることだと思うので、私達が確実に買い取って同じ農家さんからコオロギをちゃんと買い取ってあげること、これが信頼獲得にも繋がると思っています。
コロナによる農家さんへの影響はありますか?
確かに作って終わりじゃなくて僕たちは日本にも届けているので、運ぶっていう物流ラインまで考えると結構農家さんとかバイヤーさんも苦労しているのかなと思うんですけど、ただ農家さんは基本的にはコオロギを変わらず作れているので、基本的には大丈夫かな。その一方で農家さんも僕たちエコロギーに全部売っている訳じゃないので、他のバイヤーが来ないとか、逆にこのコロナで人が行き来しづらくなってバイヤー達も来づらくなったことによって、作ったものがちょっと売れなくなるかもしれないって考えてしまうと、生産量が減ってくるかもしれない、売れないなら作らないみたいな。だからちゃんと買い取ってあげることっていうのが重要だと考えています。
―やっぱり生産現場よりも物流に影響があるっていう感じですよね
そうですね、結局カンボジア国内の物流もそうだし、今国際物流もちょっと不安定なところもあって、やっぱりリアルなものを運ぶのは大切だなと凄く感じるようになりました。今まではコオロギを本当に作れるのかということでカンボジアに行って、大規模作れるってなって、そこである程度達成感を感じて満足しちゃいましたけど、作れて終わりじゃない。作って運ぶまでやらないといけないんだっていうところがここ1、2年の気づきです。
今後の展望を教えてください!
今後の展望としては、僕たちは昆虫コオロギをきっかけとしたコオロギの食料資源化と資源循環型の食糧生産インフラシステムを作ることを目指しているので、カンボジアからグローバルに確立していくことっていうのが今後の大きな展望になります。
この資源の循環って3つのキーワードがあると思っていて、1つ目が残渣の活用。結局昆虫コオロギという生物資源をたんぱく質として使う時に、そのコオロギの飼育に餌が必要なのでその餌に残渣を活用してるんですね。2つ目がカンボジアのコオロギ農協を作っていくということ。農協をもっと大きくすれば、そこで人とお金の資源の循環が生まれると思っているので、それを確立したい。そして残渣を活用しながらコオロギ農協を作って、できたコオロギを資源としてあらゆる用途で活用させていくという、この3つの循環をもっともっと大きくしていきたいなと思っています。
―直近の展望はありますか?
昨年の段階でコオロギの量産化や、コオロギの農家さんをネットワーク化して「作る」っていうところは確立したので、次のステージとして、カンボジア産コオロギを活用して、実際に販売していくっていうところなので、まさにこのコオロギの販売マーケティングに力をいれていきたいと思っています。具体的には元々コオロギを活用したペットフードのビジネスをやってますけれども、それに加えて今丁度サプリメントや加工食品の開発が今進んでいるので、それを社会に発信していくことができたらいいなと思います。実際に現在日本国内での活動として、日本企業を中心に多くの企業との連携プロジェクトが動いています。
葦苅さん、ありがとうございました!
みなさんもエコロギーについて少し詳しくなれましたか?^^
実際に私も初めて聞くエコロギーの話や、カンボジアのお話を聞けてとても楽しい時間になりました
そして何より、葦苅さんを始めとしたスタッフの皆さんや現地のコオロギ農家さんが作った商品を食べてみたくなりました…!
日本でももっと昆虫食が普及すればいいのになあ、と思います
最後まで読んで頂きありがとうございました
次回も対談企画の記事をお届けします。お楽しみに!
インターン生・あやの
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