なんとなくなんとなく



人はなんとなく感じるその一瞬に、その判断を行うための情報を無意識のうちに得ている。



しかもその情報量はごくわずか。


そのごくわずかで判断をするのに重要な情報を一瞬のうちに取り込んでいる。


実体験でも最初のなんとなくの印象で判断した内容はかなりの部分正解であることが多い。


しかし、情報の輪切りによって判断している部分を自分で説明するのは非常に難しい。



反対に、その「なぜ」という部分を意識しすぎると、それまで直感で判断して正解だったものが、見えにくくなってしまう。




しかし、無意識の中にもきちんと判断材料となる情報を得ている。




「実は余計な情報はただ無用なだけでなく、有害でもある」




現代社会では、さまざまな情報が簡単に入手できるが、物事の本質を判断するときには、有害ですらあると思う。



たくさんの情報は、判断に際しての選択肢を示すことになるが、あまりに枝葉末節まで選択肢が増加すると、本質的な判断ができなくなるものだ。



情報を輪切りする能力は訓練によって、さらに精度を上げることができる。


これは、もちろんビジネスの場面でも使える。



「見た目で人を判断してはいけない」という言葉はあるが、これは「最初に見たときの判断はおおむね正しい」というのが本当のようだ。



論理的な詳細分析よりも、瞬時にとらえた直感による結論の方が正しい場合がある。



日常生活の中で感じることもあるこの事実。



将来の夫婦夫関係や、従業員の採用選考についてなど、「直感」の正しさが明らかになる。



人間の認識について、まだまだ解明されていない部分が大きく残されていることもあるが、この不透明な時代だからこそ直感力を鍛えてみてはどうだろうか。



自分の判断に迷っているなら、「なんとなく」を信じてみてみよう。



ロジカルシンキングや屁理屈が渦巻くこの世の中。



実はぶれずに「なんとなく」を大切にしている人が1番強いのかもしれない。



理屈と直感で考えるバランスのよい人間になりたいものだ。



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