012: 食費の使い方
食費予算の使い方をまとめてみました。
1. はじめに
2022年9月時点で、自分が最適と思われる、食費予算の使い方を説明します。
「繰越」と「貯金」の概念を使って、週ごとに凸凹のある食費を、余裕をもって使えるようにコントロールします。
Google スプレッドシートを使った様式を使っていますが、手書きの家計でも考え方は一緒です。
2. 使う様式はふたつ
「食費」と「食費の貯金」の様式を使います。
「食費」の様式はこんな感じです。
「食費の貯金」の様式はこんな感じです。「食費の貯金」は「食費」専用の家計簿内の貯金です。
3. 食費予算の決め方
自分が思いつく方法は以下のふた通りですが、考え方は様々ありそうです。
1年分の食費の実績を365日(閏年は366日)で割って、7をかけたものが、翌年のその家族の1週間分の食費予算になります。
インターネットの情報をみると、1日ひとりあたり500円という数字が節約の基準となっているようです。自分もこの数字を採用しています。500 x 7 x 人数が、その家族の1週間分の食費予算になります。家計に余裕がある場合は、600円、700円と増やせば良いでしょう。
予算の金額は家計ごとに異なっていて問題ありません。ひとと比べる必要はありません。個人的な考えとしては、1日ひとりあたり500円は使うべきだという感覚です。
このノートの前提として、予算は「使い切って良い金額」とします。一旦食費予算を決めて、なんとか節約してそこから貯金を貯めたいということは考えていません。ただし、「使い切ってよい」のはその年の中で、であって、その週の中で、ではありません。
4. 食費の使い方(1週目)
具体例の1週目を説明します。
食費は週予算にするとコントロールしやすいです。
ふたりの家族の予算を考えました。1日ひとりあたり500円でふたりで1,000円。1週間で7,000円の予算になります。
予算が発生する日に、予算の10%程度として1,000円を食費の貯金に移しています。これは、1,000円を必ず残すという強い意志ではなくて、できれば使わずにすんだらいいなという位の気持ちで移しています。必要になったらすぐ戻すこともあります。
予算は必ずその週に使い切るのではなくて、残せる時は残して、あとでまとめて予算が必要な時にさっと使えるように余裕を持たせます。
支払の記帳はレシート単位に行います。
何を具体的どの位買ったかを記録するのは、肉、魚、野菜とかをバランス良く摂っているかの判断の材料になるもので、家計管理では不要の情報と考えています。
週の最後に、1,000円以上の差引残高がある場合は、1,000円単位で、食費の貯金に移します。1〜999円は翌週に繰り越します。
1,000円単位というのはひとつのルールなので、自分で決めたルールで構いません。
全額を繰り越してそれを繰り返すと、差引残高が予算の7,000円から大きくはずれ、食費のコントロールが難しくなります。
対応する「食費の貯金」はこうなります。
5. 食費の使い方(2週目)
具体例の2週目を説明します。
8/19の買い物で差引が赤字になりました。1,000円未満の赤字は翌週に繰り越す前提で、1,000円単位で食費の貯金から補填します。
食費の貯金の額が足りずに補填ができない場合は、1,000円以上の赤字を繰り越します。
8/20の買い物で差引の赤字が1,000円を超えたので、食費の貯金から1,000円補填しました。
週末は赤字のまま繰り越します。-999円までは、翌週になんとかするという考えです。
食費予算は年の平均なので、毎週その内側に収まるということはありません。赤字をうまくコントロールすることがポイントです。
ただし、赤字の額が大きくなると、さらに赤字が増えても気にならなくなるので、要注意です。
また、赤字が続く場合は、食費予算が間違っている可能性もあります。
対応する「食費の貯金」はこうなります。
6. まとめ
家計簿の手順は簡単なのですが、食費をちょうど良い具合に使うには様々なことを考えないといけません。やりくりをする上でのノウハウは人ごとに違うし、インターネットに様々な情報があります。調べて、工夫してやってみるしかありません。
食費の凸の部分ですが、年末・年始、お盆、誕生日などのイベントや、楽天スーパーセールなどでの食材取り寄せで使ったりするものです。元々の食費の予算額がひとそれぞれなので、食費の貯金で、イベントのどのくらいをカバーできるのかはひとそれぞれですが、何かの事情で買わないといけない時に、予算があれば我慢せずにスッと買うことができます。
食費の貯金 = 食費の中の特別費、の位置付けです。それを食費の中から貯めていくには、今回の食費の使い方の手順が役に立つはずです。