アーサナ(ヨガのポーズ)での呼吸
アクティブなアーサナでの呼吸
アクティブなアーサナ(その生徒さんにとって負荷の高いポーズ)を行う際には、基本的に呼吸を意識し続けることが重要な第一歩となります。
もし生徒さんが呼吸を止める癖を持っていると、肩で呼吸をしていたり、深く吸い込めなかったりするので、アーサナが更に難しくなったときに必要以上に苦労することになります。
呼吸を意識し続けられるようになったら、肋骨呼吸、アクティブ・リブ・ブリージングを教えてあげましょう。
このタイプの呼吸は、エクササイズの伝統に応じて様々な方法でインストラクションされます。
ヨガの先生の中には、このタイプの呼吸を「サイド・ブリージング」や「ラテラル・リブ・ブリージング」と呼ぶ人もいます。
以前、ピラティスの先生も、コアワークをしている生徒さんに「肋骨を横に広げ大きく息をしてください」と言っているのを聞いたことがあります。
肋骨呼吸
なぜこのような肋骨呼吸が重要なのでしょうか?
チャレンジングな姿勢をとっているとき、体幹はリラックスしているのではなく、働いている必要があります。
肋骨ではなく、体幹をリラックスさせた状態で腹式呼吸をしていると、安定性が低下するか、体幹を統合せずに体を安定させようとして表面の大きな筋肉を使ってしまうことになります。
それぞれの筋肉が持っている機能を適材適所で最大限に発揮できるように活躍させるのがポイントです。
上記の様な体験を、アーサナを形作る際にも、筋肉や骨、体の全ての細胞に体験させて練習し心身に学習させているのです。
アクティブなアーサナ中には、肋骨に息を吹き込むことで、アーサナ全体が安定するということを生徒さんに伝えていきましょう。まずはシンプルな立位のポーズを選ぶのが最適です。
そこで体幹を鍛え骨盤を安定させられることを生徒さん自身が体験すれば、スムーズな呼吸の切り替えを学ぶことができます。
そして、この基本的な動きや呼吸を、多くのアクティブなポーズに応用するように促すことができます。