ファッションデザインにおけるピッパの法則
2年前の1月、急にもよおしてファッションデザインとパターン、ソーイングの勉強をすることに決めました。
そして1年間アパレルの専門学校の社会人クラスに通った。
週一回、朝から晩までみっちり学んだその内容は、
もちろんアパレル業界で当たり前とされている知識や仕事の仕方。
若かったら卒業したあとも基本に忠実にファッションの仕事をしていたと思います。
しかし。
厄介なことにいくつもの仕事を経験してきて、
販売する方ではあったけれどアパレル業界にいたこともあり、
今までこうしていれば「正解」だったことに疑問を感じることがあります。
初めて挑んだデザインの作業でもしかり。
去年の4月、卒業してすぐにデザインを始めました。
デザインの手順は、私の場合はこうしていました。
フワッとした興味を見つける → 具体的にテーマを決める →そのテーマに関して資料を集める → 資料の中で気になったところ、好きなところを探し、なぜそこだったのかを言語化する、限定する → それをもとにテキスタイルのデザイン → ウェアのデザイン
多分この手順も人によって違うんだろうし、
私はこうするのがいいだろうと言われたようにやって、3シーズンぐらいかな、続けてみました。
そして今感じること。
なんか重い。
光のように軽やかさのある服を作りたいのに、
行程に重さがあるなってこと。
「軽さ」は薄っぺらいということではないし伝え方は難しいけれど、
着ると光に包まれるような、そんなものが今は作りたくて。
(でももう少ししたら公開しようと思っている2020秋冬のアイテムたちは全力で取り組んだし本当に気に入ってます。)
重さを生じさせている、ちょっとした産みの苦しみみたいなもの、
それは私には必要なくて、
「ピッパ」でデザインできるとよいなと思う。
ピッパの法則は昔聞いてしっくりきたもので、ピッと思いついてパッと動く、ただそれだけのこと。
デザインも、ピッと思いついてパッと描く。
それでよかったんだろうなあ。
ということで、やっぱりそこも自分なりのやり方を模索していくしかないのですね。
コロナを契機にして全てを自分なりに作っていく世界になっているような気がします。