人食いザメは増えない
もう冬に近づき、海に行く方はもう少ないと思いますが、夏の海開きと同時に、海水浴場近くにサメが出たとの報道がポツポツ流れます。
しかし、実際にはさほど人食いザメは増えていません。
人食いザメはなぜ増えない?
人食いザメが増えないのは、そもそも人間を捕食対象としていないためです。
サメといえば獲物に「ガブリッ」と噛み付き、細かく噛みちぎって食べるイメージがありますが、実際には丸呑みにして食べます。
人間は丸呑みには大きすぎるため、人間をエサとしてみなしていないんです。
そのため、サメはよほどお腹を空かさない限り、人間を食べないと思ってもいいです。
サメが好んで海水浴場を襲うことはないし、人食いザメの数も増えないのもそのためです。
サメが人を襲う理由
サメが人を襲うのは、捕食のためというよりも、闘争心を刺激したためとの指摘もあります。
丸呑みにするのではなく、噛むという攻撃的な行動をとるのもこのためだと言います。
凶暴な「ホホジロザメ」「イタチザメ」の場合、凶暴な性格で、近くにいる生物を敵とみなしてしまいます。
そのほかのシュモクザメ、アオザメなどの人食いザメの場合も、人間の行動が刺激を与えたことが攻撃の原因になっていることが多いです。
しかし、人間には学習能力があるので、人食いザメの生態や行動を知れば、サメに対する行動を注意するようになります。
そのことも、人食いザメの被害が増えない理由にもなっているんですね。