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西洋絵画カードゲーム「Style:1」紹介



こんにちは。和歌山でアナログゲームの開発をしている【wakyamAAA games(ワキャマーゲームス)】所属のえくれあです。

西洋絵画をカードにして対戦するゲームを制作しています。

たくさんの方にこのゲームを知っていただきたいため、内容の紹介をします。基本的なルールやゲームの魅力を伝えていきます。


【進捗情報】
テストプレイを受け、基本ルールの見直し、バランス調整を行いました。(2024.9.17)



完成した際には、遠方の人にも遊んでもらえるように展開方法を検討しています。応援いただけると嬉しいです。

現在、多様な遊び方のできるフルテキスト版と、簡単に遊べるシンプル版の2バージョンで展開できるよう制作を進めています。

シンプル版はほとんど完成しており、テストプレイの回数が確保できれば、公開できそうです。



1.概要・コンセプト

西洋美術の絵画を題材にしたカードゲーム

様々な手段で作品収集し、自分の展示室においていく。
同じスタイル(様式)の作品をより多く集められるかがポイント。


プレイ人数:2〜6人(4人をメインに調整)
プレイ時間:調整中
対象年齢:10歳以上
ターゲット層:カードゲームに馴染みのある人

作品の画像は、全てArtveeからダウンロードしたものを使用しています。

特にこんな人に遊んでもらいたい

・美術館で作品鑑賞したことない人
→「絵画の何が面白いのか、どこを見ればいいのか分からない」を解決するかもしれないキッカケである【スタイル(様式)】がゲームを通して明確に分かるようになります。

・現役中学生
→このゲームをキッカケに美術の理解が深まり、範囲が重なればペーパーテストで無双できるかもしれません。

余談ですが、美術鑑賞が楽しめるようになると、旅行の際、目的地候補に美術館が入るようになるため、旅行が倍楽しくなります。控えめに言って人生が豊かになります。


しかし、鑑賞教材ではない

ここまでの概要を見て、「教材・勉強っぽいカードだなぁ」と感じていると思いますが、しっかりカードゲームとしての面白さを追求しています。

既存の美術関連ゲームやアートカードにありがちな、表現力や鑑賞力を問うゲームではなく、根底はカードゲームです。主観的な意見に左右されることなく、客観的なシステムで勝敗がつきます。
テキストに従った駆け引きやプレイングを楽しみましょう。





2.導入

ここは、絵画が解き放たれた世界。

世界観キービジュアル


あなたは、この世界の美術館の開拓者となり、世界中に散らばった絵画を集め、より魅力的な展示会を開きましょう。




3.カードの見方

スコア…展示したときの得点になります。数字が大きい方が強力です。

スタイル…同じスタイルを集められるとさらに得点が加算されます。スタイルによってカードの色が異なります。



4.場の見方

山札…相手と共通です。番のはじめに引けなくなるとゲーム終了です。

展示場…展示するカードをおきます。

市場…リリースされたカードや、コストとなったカードがおかれます。

秘匿…全てのプレイヤーが見ることができないところです。相手に使われたくないカードをおきましょう。




5.基本ルール


共通の山札を使う形式のカードゲームです。

カードの総数は80枚。(シンプル版は60枚)
カードを指定枚数プレイヤーに配り、手札とします。(人数によって異なります)
残りを山札とします。

じゃんけん等で誰の番から始めるのか決めます。


自分の番が来たら、以下の手順で進めます。

step1

山札を1枚引く

step2(①〜③どれかひとつ)

①交渉
相手プレイヤーを1人選び手札の交換を提案する。交換枚数やカードを見せるかなどはプレイヤー間で決める。両者の合意が得られれば、カードを交換する。
交渉に入る前に対話で探りを入れても良い。

②オークション
市場出ている作品を選び、そのスコア以上の手札を提示し、買いたい意思を伝える。オークションが開かれ、他プレイヤーも参加する。

③何もしない

step3(①〜③どれかひとつ)

①展示
手札を1枚選び、展示場におく。

展示場にでている作品と同じスタイルのカードであれば、手札と展示している作品を入れ替えることもできる。

②リリース
手札を1枚選び、市場におく。リリース効果がある場合は、それに従う。

③何もしない

step4

手札の枚数を確認
上限より多い場合は市場におく

番が終わる


この繰り返しでゲームが進みます。


終了・勝利条件

番のはじめに山札が引けなくなったら、ゲーム終了です。スコア計算に入ります。
最終スコアが1番高いプレイヤーの勝利です。

スコア計算方法
自分の展示場のスコアをスタイルごとに合計します。スコアが1番高いスタイルをS1、その次をS2とします。

最終スコア=(S1スコア×2)+(S2スコア)


バロックが合計11
ロココが合計8
象徴主義が合計4

S1がバロック、S2がロココなので、
(11×2)+8=30
最終スコアは30となります。


文字にするとややこしいですが、同じスタイルをたくさん揃えられたら高得点がでるようになっています。
ひとつで揃え切れなくても、ふたつめまで加算することができると捉えてください。



6.カード紹介

カードやスタイルの特徴を紹介します。

初期ルネサンス

情報アドバンテージが得られる効果が多く、これからの方針を決める手掛かりになります。




盛期ルネサンス

数字が大きく、カード枚数も多いため、ハイスコアを目指しやすいスタイルです。
汎用的なドロー効果をもつものも多く、人気が集中する可能性があります。




北方ルネサンス

特定のプレイヤーを妨害するカードが多く、上位プレイヤーに差をつけられないように使えるかがポイントです。




マニエリスム

作品を直接展示場に出す効果をもつものがあり、展示スピードがはやいのが魅力です。




バロック

秘匿関連の効果をもつものが多く、上手く使うことで相手のスコアを抑えることができます。



ロココ

スコアが高く、効果も強力なものが多いですが、展示するのにコストがあるなどのデメリットがあります。ハイリスク・ハイリターン。




新古典主義

山札を数枚みて、カードを手札に加えるという汎用性が高い効果が多く、比較的市場に出回りやすいです。




ロマン主義

強力な展示効果をもつものが多く、適切なタイミングで使えれば爆発的な強さを発揮します。



写実主義

相手プレイヤーと交渉する効果をもつものが多く、効率よく準備を進めることができる可能性があります。



象徴主義

手札干渉の効果をもつものが多く、相手のプランを崩すことができます。使うタイミングを見極めましょう。



印象主義

印象主義同士で連動する効果をもつものが多い。また、山札を市場におく効果をもつものも多い。



後期印象主義

市場の作品を回収、もしくは山札に戻す効果が多く、終盤に力を発揮する。




最後に

ここまで見ていただき、ありがとうございました。試作やテストプレイを重ねて、完成に向けて制作を進めていきます。




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