活版印刷とコーヒー
Echosでは大体月に1回、季節に合わせてワークショップを企画しています。(現在は感染防止の為、月1回の企画ワークショップは休止中。今後再開予定。)
今までやったワークショップは「年賀状を印刷してみよう」、「活版印刷でクリスマスツリーを作ろう」、「グラデーションで花火カードを印刷してみよう」など。
エコース以外の方とコラボレーションしたワークショップもあって、ガラスアクセサリー作家さんとは「ガラスアクセサリーと活版印刷アクセサリーボックスを作ろう」。
茶道の先生とは「お花の活版印刷コースターでお茶席を楽しもう」 など毎回趣向を凝らしています。
色々なワークショップを企画するのは、普段活版印刷を何に使っていいかわからない人に活版印刷を使って遊んだり、活用する選択肢がたくさんあることを知ってほしいため。
その中でも一番反響が大きかったのが「珈琲豆焙煎とパッケージ印刷ワークショップ」でした。
こちらは珈琲豆の焙煎も行っているカフェ青星 aoboshiさんと一緒に開催したワークショップだったのですが、やりたいと言ったのは私。
私には活版印刷とコーヒーの相性が抜群にいいであろう確信があったのです。
活版印刷とコーヒーの共通点
そもそも活版印刷が改めて注目され始めたのは15年程前からですが、その発端はアメリカ西海岸のクリエイターたち。
勘のいい方はお気づきでしょう。
西海岸といえばコーヒー文化が盛んなことで有名で、スターバックスコーヒーをはじめとしたシアトル系、さらにサードウェーブの火付け役となったブルーボトルコーヒーも西海岸発祥なのです。
活版印刷のワークスペースを作るため、機械の買い付けと調査にアメリカ・ポートランドに訪れた際にそれをひしひしと感じました。
街中には活版印刷の工房兼ショップ、自家焙煎の豆でハンドドリップするコーヒーショップがたくさん点在し、さらにスーパーには西海岸で作られた多種多様なクラフトビール、クラフトチョコレートが並んでいる。
西海岸には小さな工房やファクトリーで手間や時間はかかるけれどこだわりを持って作られた商品が多く、それはコーヒーであったり、ビールであったり、チョコレートであったり。
そしてもちろん活版印刷もそうです。
そう、西海岸にはものづくりとクラフトマンシップを愛している人が多いのです。(そしてそれを仕事にできる環境も)
ということは…
例えばコーヒー豆を挽いてハンドドリップするように、手間や時間をかけてもそのプロセスを愛し楽しむことを知っている人は活版印刷もきっと好きに違いない!
すなわちコーヒー好きは活版印刷好き!
それが私が確信(偏見)を得るに至った経緯です。
大量生産と消費の時代を経たから気がつくこと
活版印刷のリバイバルブームもそうですが、このように手間や時間がかかっても味わいやこだわりのあるものが良いとされるのは、高度成長期に築き上げられ、その恩恵を当たり前のように受け取ってきた大量生産・大量消費の時代があったからこそ。
私は豆から挽いたハンドドリップのコーヒーが大好きですが、缶コーヒーにもだいぶお世話になってます。
両方の良さを知って、選ぶ選択肢があることがそもそも素晴らしいのだと思います。
珈琲豆焙煎と活版印刷のワークショップやります
ということでこの記事を書いてたら、またあのワークショップがやりたくなったので9月頃にやりたいと思います。
自分で焙煎して
自分で豆を入れる袋にイラストと好きな文字を印刷して
自分で袋詰めして
完成!
めちゃくちゃ楽しいです。
またSNSなどでお知らせさせていただきますので、興味のある方はチェックしてくださいね。
Echos Design & Letterpress 商品お取り扱い
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6月1日〜6月30日
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神戸ロフト 5月12日〜6月24日
仙台ロフト 5月22日〜6月24日
横浜ロフト 6月1日〜7月4日
銀座ロフト 6月22日〜7月末
梅田ロフト 6月23日〜7月27日
スーク紙市 @阪急百貨店うめだ本店10F
6月23日〜6月29日