Sauna(前置き)
サウナは世界で一番知られているフィンランド語だそうです。
フィンランドの人口500万人に対し、サウナの数は300万とのこと。
自宅にマイサウナがある人も多いので、このような数になるのだとか。
日本でもサウナブームが到来し、ロウリュという新たなフィンランド語が定着しましたよね。Löyly=熱したサウナストーンに水をかけて発生する蒸気
フィンランドが好き、と言うとムーミンやオーロラが好きなの?と以前は訊かれたものですが、最近は時折サウナが好きなの?と訊かれるようになりました。
自分は日本のサウナは苦手なクチです。。。高温でドライなため、入ると唇が痛くなるんですよね…ミストサウナは大丈夫なのですけど。
汗が出ることで体力が奪われる感覚もあります。これは私が中医学的に虚証(体力がない)だからでしょう。
あと、水風呂も苦手です。心臓への負担が心配で、入れる人すごい強い…って思って見ています。
初めての北欧旅で、最初に滞在したストックホルムのホテルのサウナへ行ってみたのですが、ピンとこず。フィンランドでちゃんとサウナへ入ったのは4度目の旅でした。
4度目の旅に出る直前に、日本人が経営しているサウナがあるんだよと教えてもらい、まずそこへ出かけました。
ヘルシンキのハカニエミにあるクルットゥーリサウナです。
フィン人と日本人のご夫婦が経営されていて、ちょうど受付に日本人経営者さんがいらしたので、日本語で入浴の仕方を教えてもらえました。
水風呂の代わりにすぐそばの海でクールダウンできるサウナでしたが、フィンランド人もみんながみんな海に入るわけではないよと教わりました。
みんながみんなととのっているわけじゃないのかーとわかり、自分は休憩室で座ってのんびりしました。
予習できたので、次は本命の森と湖に囲まれたサウナへ。
ヘルシンキから小一時間バスに乗って行く、クーシヤルヴィサウナです。
ここのサウナがある森に行った北欧好き友達から教えてもらいました。スモークサウナという珍しいサウナが人気らしい。
サウナ入浴経験が浅い自分にも、スモークサウナが日本のサウナとは明らかに違うとわかりました。熱さがまろやか…‼ロウリュしたては熱すぎるくらいなのですが、しばらく経つと熱波も落ち着き、なんだか蒸気と共にしっとりとお肌にまとわりつくというか。
あとスモーキーな香りのおかげで、体臭が気にならないのもポイント。
自分を棚に上げますが、ニオイが気になることってあるじゃないですか…
クーシは針葉樹、ヤルヴィは湖、という意味のフィンランド語。
水風呂の代わりにみなさん湖へ。
実は雪がちらつくような日だったので、一応足を入れてみたものの、とても肩までつかるなんてことはできませんでした。
寒い日だったので、外気浴で十分でした。
暗いサウナでじーっと温まり、外で森と湖を眺めながら休む。
この繰り返しが気に入りました。
気づけばあっという間に2時間以上。帰りのバスの関係で慌てて更衣室へ戻りました。2019年当時は中央駅まで1本で帰れるバス路線があったんですよね。(2024年夏現在、最寄りのバス停に直行できるバスはない)
帰りのバス車内は複数のサウナ帰りの乗客のおかげでほんのりスモーキー。
サウナでのフィンランド人はよく話し、笑顔でリラックスしている雰囲気。
一人で来ている人は少なく、2人連れや幼児連れの家族も。
彼らにとってサウナは子どもの頃から親しんでいる、生活になくてはならないものなのだと伝わってきました。
フィンランドを知るにはそれまで関心を持っていたデザイン面だけでは足りないなあと、サウナに入って思いました。今まで興味がなかったけど、オーロラも見たいと思うようになりました。
そして、5度目のフィンランドでは事情により2日に一度はサウナへ通うことになります。
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