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Onko Tampere Osaka Suomessa? (タンペレはフィンランドの大阪?)
3週間暮らしたユヴァスキュラから、タンペレへ移動しました。こちらも初めての街です。
タンペレはムーミン美術館があることから、ヘルシンキとセットで日本人が旅行することも多い場所。最近は、フィンランドの公衆サウナで現存最古というラヤポルッティサウナをはじめとするサウナ旅(サ旅)で来られる方も。
フィンランド語学習を始めて、「ヘルシンキへはHelsinkiinだけど、タンペレへはTamperelle。他の街とは違うから要注意」と習ったことから、自分の頭の中でタンペレーッレ、タンペレーッラ、タンペレールタと唱えてしまいます。冒頭写真のTamperellaはタンペレで、という意味です。
ムーミン美術館のすぐ近くに宿泊したので「まず行っとくか」と向かうと、隣の公園にてフリーマーケットが開催されるところだったので、先に見て回りました。
ヘルシンキのダッラペンプイストのように一般市民が出店していると思しき雰囲気。POPをちゃんと用意しているプロのお店も混じっていました。
一般市民ぽい人も「支払いはモバイルペイのみ」と表示していて、さすがカード社会フィンランド。
ガラス製品やマリメッコなどもほんの少し見つかりましたが、ピンとはこなかったので美術館へ。
フィンランドが好きと表明すると、ムーミンファンだと思われることが多いのですが、そこまでムーミンに詳しくはない自分。
そんな自分でも楽しめるのだろうかとちょっと不安でしたが、入ってすぐに各国語のガイド本が準備されてるわ、常設展示にはすべてフィン・スウェ・英語・日本の4か国語で説明があるわ、海外の美術館なのにまるで日本での展示を見ているかの如く、ストレスフリーに鑑賞できました。
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コロナ禍にオンラインツアーでタンペレをチェックしていたので、ピエティラ夫妻の建築物も見に行きました。
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タンペレ市中央図書館。ムーミン美術館は元々ここの1階にあったそうです。図書館は2,3階。
入ってすぐにちょっと目線が強い守衛さんが座っていたので、「写真を撮っても良いですか?」と尋ねると、もちろんとほほ笑んでくれてホッ。
ドーム型に吹き抜けて、階段があるホールを見上げて「わあああ、すてき!!」となっていると、ぽんと肩を叩かれました。振り返ると、女性が「タンペレを楽しんでね!」と声をかけてくれました。
2階の窓側は、窓に向かって座り心地の良さそうな椅子が並べてある閲覧スペース。内側には日本でもよくあるようなテーブルと椅子の閲覧席も配置されていました。良く晴れた日だったからか、窓側で読書している人が圧倒的に多かったです。
書架の一番上に、書架を照らす横長の蛍光灯ランプが設置されていて、本を見やすくしていました。
残念ながら3階のカフェは改装中。その工事音も物ともせず、3階の雑誌や新聞閲覧席にも多数の人が。
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CDやレコードも並んでいる音楽コーナーには楽器を借りて演奏できる防音室もありました。防音室はユヴァスキュラ市中央図書館やヘルシンキのオーディにもありましたよ。
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この図書館の近くにはセンスの良い古書店もありました。扱っている本の分野も幅広く、小説やインテリア・建築本、宇宙や軍用機の写真集などなど。
190cm以上ありそうな、とっても背の高い店主がどんな本を探しているのか尋ねてくれました。少しフィンランド語を勉強しているのだと言うと、selkosuomeksi(やさしいフィンランド語)で会話してくれました。
この他、冒頭に書いた公衆サウナでも常連さんが話しかけてくれたり、カフェの壁紙がかわいいと伝えたらデザイナーを検索してくれたり、タンペレの人たちはなんだかヘルシンキとユヴァスキュラの人よりも人懐っこく感じました。
帰国後に読んだ「ヘルシンキ生活の練習はつづく」で著者の朴沙羅さんも書かれているように、タンペレはフィンランドの大阪、なのかも。
滞在が1か月を過ぎたからでしょうか、この頃からお店で「英語とフィンランド語、どっちで説明したらいい?」と訊かれるようになり、うれしくなりました。相手やお店の様子に余裕がありそうなときは「selkosuomeksiでお願いします」と答えたり。結局、最後には英会話になってしまうのですけれどね。