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アフターピル内服で思うこと

この記事は1423文字です。


私はアフターピル(緊急避妊薬)を内服したことがあります。

他の記事よりプライベートで生々しい情報公開なので

ご不快に思われたらすみません。


プライバシー保護、ちょっと気になった

ただ、先日投稿した薬局とプライバシーという記事の

「スキ」数が他より多かったこともあり、

アフターピルのプライバシー保護に関することで

同じような思いをした人もいるのかとふと気になりました。


受付付近で内服

私はノルレボ錠を内服しました。

以下、添付文書より一部引用です。

6. 用法及び用量
性交後72時間以内にレボノルゲストレルとして1.5mgを1回経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
本剤を投与する際には、できる限り速やかに服用するよう指導すること。

性交後72時間以内に」内服する必要があるので、

処方した医療機関(もしくは薬剤を渡した医療機関)は

受診者が内服したことを目視確認する必要があるのだろう

というのは想像がつきます。

たしか同意書も書いたので、

管理はそれなりに厳しいものかと理解しています。

疑問に思ったのは

他の受診者から見える受付付近で

内服する必要があるのかということです。


そのクリニックは

リラックスできる空間で、スタッフも親切。

番号で呼ばれるので個人情報への配慮はされています。

医師の診察の前に、

助産師または看護師からの面談も個室でされ、

安心して受診ができる場所でした。


ただ、アフターピル内服は

個室でもなく、仕切りもない受付付近でしました。

他の受診者の目には入る場所です。

気づかなければ景色としてスルーされるかもしれませんが、

見る人が見れば気づくでしょう。


アフターピル内服と背景にある避妊失敗という事実。

それを知っているのは自分だけです。

今私がアフターピルを飲んでいると誰かに気づかれたとして、

その人は私をどんな風に思うのだろう。

まあでもここにいる人たちと顔を合わせることもないし、

自分の体と心が無事ならいい。

今できることをする。それでいい。

そんな気持ちと一緒にノルレボを流し込んだのでした。


私の場合は避妊失敗でしたが、

同意ない性交や避妊の要求を聞いてもらえなかった女性もいます。

心身ともに後で痛みを負うことがあります。

アフターピル内服それ自体だってリスクになりえます。

やむを得ない状況で自分の身を守るために正しい行動をしたはずなのに

引け目や罪悪感を持ってしまうのは悲しいです。


診察に行っても

アフターピルを使う緊急事態なので当然予約外診療。

何時間も待ちます。

保険がきかず支払いは高額でした。

私は支払えましたが、

支払えないために悲しい思いをする人もいるのでしょう。

次の月経まで、気持ち的にも不安や落ち込みます。


産婦人科は

周産期に限らず幅広い年齢層や疾患の人も受診する場で、

繊細なことを取り扱う場でもあります。

クリニック自体の雰囲気や対応は良かったので

ちょっとしたパーテーション程度でいいので、

人目に触れないところで内服させるとか、

あるいはそっと「今ここで飲んでください」とだけ伝えてくれるとか、

そんな配慮があったらさらに安心できたなと思います。



話題がそれますが、

性被害や望まない妊娠から女性を守る目的として

世間でアフターピルをもっと手に入りやすくしよう、

という動きがありましたが、

一部では乱用を懸念する声もありました。

もっと広く理解されたらいいなと思っています。

いろんなことを考えさせられたという点では、

アフターピル内服の経験は肯定的にとらえています。

 


お読みくださりありがとうございました。

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