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思い込みからの脱却

不登校には様々な『思い込み』が隠れています。今回は思い込みで不登校になった2人の児童をご紹介します。

泣きわめく息子

とにかく嫌!

「学校」と聞くだけで怖がり、泣いてしまうダウン症の男の子。何が嫌なのか、何が怖いのかを話すことはできません。

ムリヤリ連れていく日々

母親が毎日泣きわめく息子を抱えて登校させていました。「こんなに嫌がるのに連れていって良いのか…」「私は酷いことをしているんじゃないか?」と苛まれる日々。
時には嘘をつきました。「お買い物に行くよ~」と。学校に近付くと泣き出す息子。「このままじゃ信用してもらえなくなるんじゃないか…」と、母親は少しずつ心をすり減らしていました。

学校に行かなくて良いよ

私は学校に行かないことを提案しました。
そして、まずは母親の信頼回復をすべきだと伝えました。具体的には、「買い物に行くよ」と伝えて、買い物に行って家に戻ること。
毎日午前中のうちに家から1歩でも出ること、子どもに嘘はつかないことを約束してもらいました。

オンラインの活用

次に、オンラインで朝の会に出席することを提案しました。そして、オンライン中の子どもの反応を観察しました。
子どもが笑顔になる場面を担任に伝え、その場面やアングルを増やしてもらいました。
朝の会での笑顔が増えた頃、「学校」という言葉に怯えることはなくなりました。

言葉の力

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