魅惑の「ラプソディ・イン・ブルー」×熱狂の「ボレロ」|角野隼斗(ピアノ)
こんにちは!note更新担当のたぬ子です。
今年の『伊予銀行presents 読売日本交響楽団 愛媛公演』は、幅広い分野でマルチな才能を発揮している実力派、大井剛史さんの指揮と”かてぃん”名義のYouTubeでも人気沸騰中の角野隼斗さんのピアノという豪華共演でお送りします!
公演に先駆けて、ピアニストの角野隼斗さんにインタビューを行いました。公演を楽しむ準備として、ぜひご覧ください!
クラシック音楽を生きた音楽にする
ー 大井剛史さん、読売日本交響楽団との公演について、それぞれの魅力や、お話を聞いた時のお気持ちなどを教えてください。
読響とは何度も共演させて頂いています。最近ですとブライス・デスナーの「2台のピアノのための協奏曲」を日本初演しましたが、いつも躍動感に溢れて音楽が活き活きとしていて多くの刺激を貰っています。
大井剛史さんとは初めて共演させていただきます。正確には8月末にカプースチンを別のオーケストラと演奏する機会があるのですが、このインタビューに回答している時点ではまだお会いしたこともなく、いずれも楽しみにしています。
ー 角野さんはYouTubeなどで、クラシック音楽の枠を越えて幅広く音楽活動をされています。音楽家として大切にしていること、音楽を通して伝えたい思いなどはありますか?
一つはクラシック音楽を生きた音楽にすること。もちろん伝統は正しく継がれていくべきですが、50年前、100年前と同じことをやっているだけでは、やがて萎んで無くなってしまうかもしれない。21世紀を生きる音楽家として、現代の音楽との繋がりを広く持ちながら、クラシック音楽の間口を広げられる助けが少しでもできればと日々考えています。
もう一つは、自己実現と自己満足を履き違えないことです。音楽を通して伝えたい思い、というのは持たないことにしています。受け手一人一人が違った感情を受け取れるのが、音楽の面白いところなので。
愛媛でお会いできることを楽しみにしています!
ー 今回「モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番」「ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー」を演奏されます。この曲を選ばれた理由や楽曲の魅力、聴きどころなどをお願いします。
モーツァルトとガーシュインは、時代こそ全く違うものの、遊び心と音のタッチが鍵であるという点で近い精神性があると思うことがあります。今回演奏する曲はどちらも作曲家を代表する作品ですが、あまり並列されることのないモーツァルトとガーシュインを並べることによって、時代を超えた音楽の普遍性を感じて頂けたら嬉しいなと思っています。
ー 愛媛・松山にはどのような印象をお持ちですか。
愛媛は初めて訪れるので楽しみです。12月なのでちょうどみかんの季節でしょうか。夏目漱石の「坊っちゃん」を読みながら道後温泉なんかに行ってみたいですが、そんな時間があるといいなあ…。
ー 最後に本公演への意気込み、読者の方へのメッセージをお願いします。
愛媛に行くことができて嬉しいです。きっと初めてお会いする方も多いのではないかと思います。会場でお会いできることを楽しみにしています!
詳細・問い合わせ先
伊予銀行presents 読売日本交響楽団 愛媛公演2024
2024年12月7日(日) 13:15開場 14:00開演
愛媛県県民文化会館 メインホール
問い合わせ先
公益財団法人 愛媛県文化振興財団
089-927-4777(平日9:00~17:00)
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