松本8時発で大分到着は17時54分。松本山雅サポーターと大宮アルディージャサポーターではアウェイ遠征の過酷さに大きな差異。
サポーターはホームゲームのみならず、アウェイゲームにも遠征し、スタンドから選手に声援を贈る。その勇敢さ、献身性には、各クラブで大きな差異はない。しかし、交通アクセス等により、各クラブのアウェイ遠征は大きく条件が異なる。サポーターにかかる負担も異なっている。
ナビタイムでJ2の3クラブのサポーターがアウェイ遠征に要する時間を比較してみた。
新幹線駅から近い大宮アルディージャ、空港から近い松本山雅とアビスパ福岡。ただし、松本と福岡では便数が大きく異なる。この3クラブのサポーターは、どの程度、アウェイ遠征の負担が異なるのだろう。
いずれも2018年7月14日8時にホームスタジアムを出発し、アウェイ遠征先のスタジアムに到着する時刻を調べた。いずれも、公共交通機関のみを使用しているので、実際には最寄り駅までの自動車の使用等により要する時間は異なる。目安としてみていただきたい。
8時に出発してアウェイ遠征先のスタジアムに到着する時刻
午前中にアウェイ遠征先のスタジアムに到着することが難しい松本山雅サポーター。
松本山雅サポーターのアウェイ遠征は過酷だ。8時に出発して、午前中にギリギリにアウェイ遠征先のスタジアムに到着するのが精一杯。そして、大分トリニータのホームスタジアムである大分銀行ドームに到着できるのは17時54分と表示された。実際の到着時間は自動車を併用すれば、もっと早いはずだが、それでも到着は夕方近くになる。ジェフ千葉サポーターであれば、その間に成田からソウルくらいまでは行けそうだ。
愛媛遠征の方が山形遠征よりも到着時刻が遅いと表示されたアビスパ福岡サポーター。
交通網によって、アウェイ遠征の負担は距離を超える。福岡から山形への遠征と、福岡から愛媛への遠征を比較すれば、愛媛は隣県と言っていいほどの距離だ。しかし、飛行機のダイヤ次第では到着時刻は逆転する。検索した時刻設定の場合は、福岡から愛媛は4回の乗り換えが必要。新幹線、私鉄、バスを乗り継ぐ必要がある。福岡空港から仙台空港への飛行機が8時10分に飛び立つ山形遠征の方が、はるかに到着時刻が早くなる。
約半数のアウェイ遠征が午前中到着可能な大宮アルディージャサポーター。
大宮アルディージャサポーターは11のアウェイ遠征がアウェイ遠征先のスタジアムに午前中到着。新幹線駅から徒歩圏にある恵まれた環境となっている。
各クラブのサポーターごとにアウェイ遠征の負担は大きく異なることがわかった。だが、過酷な遠征も楽しみの一つに昇華することができる。それは仲間と過ごす時間自体が楽しく、高い価値があるからだ。
「サポーターはなぜアウェイに行くのか?」「サポーターが好むアウェイスタジアムとは?」等については、下記の電子書籍をご覧ください。Kindle端末が無くても読むことができます。
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