CSIベガス2 THE WHOの曲と共に
「CSI科学捜査班」が日本で放送され始めたのは、もう20年以上前になるだろうか。
The Whoの「Who Are You」の曲と共に、ラスベガスの夜景が映し出されるオープニング。
それだけで、もう全身の血が湧きたってしまうような、ジェリー・ブラッカイマーの魔法にかかってしまう。
ギル・グリッソム率いる、ラスベガス署科学捜査班深夜チーム。
ラスベガス、深夜と言うだけでどのぐらいの犯罪が起きるか、想像もつかないし、その犯罪の凶悪性も創造がつかない世界だ。
ただでさえ忙しそうな、ラスベガス署管内で起きる犯罪捜査を、一つだけでなく、二つほどの事件を並行して捜査するという、なんともハイテンポなドラマに、のめりこんでしまって20年以上たつ。
それまで海外ドラマでは、NHKBSの「ER緊急救命室」の独特のカメラワークと、心地よい速いテンポでの展開にはまっていたが、ERを上回るカメラワークと、速いテンポのCSIが放送され始め、それがめっぽう面白いので、すっかり心を奪われた。
巷では、あんなに早く科学捜査の結果は出ない、とか、科学捜査班が犯人逮捕の現場に出ないとか、いろいろ意見がとびかったが、放送された国々では、科捜研への新規応募率が、跳ね上がったというのは事実のようだ。
それまで、地味な存在で、日の目を見なかった科学捜査班を魅力的に描いたものだから、若者たちが就職先の選択肢の一つに考えるようになったのだろう。
ラスベガスの後、次々シリーズが放送された。
CSIマイアミ。チーフは立膝ホレイショ。曲はWon Get Fooled Again
CSIニューヨーク。テーマ曲は、Baba O'Riley。
CSIサイバー。曲は、I Can See For Mile。
テーマ曲はすべて、The Who。
とても贅沢な、ラスベガス、マイアミ、ニューヨークとのクロスオーバー捜査もある。
そして、いま放送中なのが、
CSIベガス2。
なんと、シーズン1の科学捜査班のキャサリン・ウィローズが戻ってきた。
そして、テーマ曲も「Who Are You」
CSIベガス1から引き続きのボス、マックスとキャサリンがタッグを組む。
二人とも、子どもは成人して、キャサリンには孫もいる。
仕事と子育てのキャリアを重ねた、素敵な女性たちだ。
キャサリンはしわも目立つし、マックスは服がパツパツだ。
だけど、格好いいのだ。
成熟した大人の女性が、ダブル主役っていい。
キャサリンは娘とうまくいっていなくて、先週は孫を連れて出勤した。
CSIのドラマも成熟し、出演者も大人。
視聴者も歳を重ねた。