生活介護の参観にいきました
長女の通う生活介護が、体制を一新し、とても風通しがよくなりました。
連絡事項や、スケジュール、連絡帳など、きめ細かくなり、保護者は大助かり。
そして、今週は、参観週間でした。
決まった日時が指定されるのではなく、保護者の都合のいい時間に参観するというシステムです。
事前に、今週の午前、午後の作業内容が提示されていたので、「造形、封筒」という火曜日午前を選びました。
他には、「ウォーキング」(一緒に歩きながら参観するのだろうか)「レクリエーション」「お楽しみ会」「調理」などいろいろな作業内容の日がありました。
参観は、午前は10時から11時半までの間です。(午後の部もあります)10時に園につくと、職員さんが「こんにちわー。2階ですよー。」と声をかけてくだっさたので、2階の食堂へ行きました。
2階に上がる階段の壁には、共同制作の大きなこいのぼりの絵、紫陽花の切り絵などが飾られています。しっかりチェック。家に帰ったら、「紫陽花の切り絵上手にできているね。こいのぼりかっこいいね」と褒めてあげよう。
いよいよ参観。保護者は私一人。入って行くと、夢中で刺繍をしている人。顔も上げない。手を振ってニコニコする人。いろいろです。
担当の支援員さんに挨拶して、何をしているかを聞きました。全員が同じことをしているのでなく、刺繍の人。それもクロスステッチあり、スエーデン刺繍あり。電車の絵を描いている人。造形もそれぞれ。長女は封筒なおしの作業をしていました。
倉庫から出てきた古い封筒。住所、法人名はそのままですが、かつては、「障害者更生施設」という名称でした。そこで、封筒に印刷された「更生施設」という活字を、修正テープで消していくという仕事をしていました。今は、「生活介護」です。
それにしても、制度上の呼び名としても、障害者の更生って何だろうと、違和感が。
長女は集中して、熱心に修正していました。SDGsなお仕事ですね。直せるものは直して使おう。一生懸命仕事している姿には、生きているよという自信が感じられました。
とはいえ、真剣に取り組んでいる人もいれば、床に座って、3DSでドラえもんの学習ソフトをやっている人もいるし、寝ている人もいました。きけば、無呼吸症候群で、夜よく眠れていないのだとか。
室内は、和やかで、10人ほどのメンバーに二人の支援員さん。ゆったりした時間が流れていました。今年新入所のメンバーは、まだ慣れていないので他の部屋で、個別指導をしている様子。
1時間ほど見たところで、帰ろうとしたら、今度は別のメンバーのお母さんがやって来ました。大勢でわっと取り囲む参観でないので、メンバーもペースを乱されることなく作業をしていました。静かでいいです。
73歳になっても、わが子の参観ができるなんて、なんて幸せ者なんでしょうか。長女が安心して日中過ごせる居場所があるということに感謝です。
老障介護の醍醐味、おいしくいただきました。