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おとまりのれんしゅうにいくの

今年の2月あたりから始めた、知的障害のある長女ほかろんのショートステイ申請。
たくさんの手続きと、書類と面接などを重ねて、やっと、半年目にして、初の一泊ショートステイの運びとなりました。

ショートステイの数日前には、私の姉に
「おばちゃん、わたし、おとまりのれんしゅうにいくの。」と張り切って伝えていました。
正直いって、ショートステイに行くことをここまで、肯定的に受け入れてくれるとは思っていなかったので、びっくりしました。
何しろ、グループホームに入所してすぐ、「階段が不安」と言って戻ってきた過去がありますし、普段から、家に居たいと話しているし。

本人も母親が高齢になってきたのを実感しているのだろうし。
生活介護の通所でも、ショートステイを利用している人も増えてきたのだろうし。

とにかく、行く気になってくれたからには、このチャンスを逃す手は無い。
なんとか、今回のお泊りが楽しい体験となって、今後、毎月一度くらいは、ショートステイを利用できるようにしていきたいものだ、と思ってしまう母の気持ち。
そういうわけで、母親がかちかちに緊張してしまいました。

ほかろん自身も、ショートステイ利用の前日は、唇をかみしめて、ちょうど、「アイ・アムまきもと」の阿部サダヲみたいな顔になってました。
どきどきしながらの、いよいよ当日。
ほかろんは送迎サービスを利用していないので、徒歩と電車とバスで登園しているため、ショートステイ一泊分もろもろの、ボストンバッグが
「もっていけないよう。」ということになり、私が自転車で、園に届けるということになりました。

そして、午後4時、ほかろんが園の車で、ショートステイ先に到着するころ、私はタブレットのパスワード設定に行きました。
このショートステイではタブレットを持ってきていいけれども、設定は親が行うということになっているのだそうです。

なぜ、このショートステイを選んだかというと、面接のとき
「ここでは、You Tube見ていいよ。」と職員さんが言ったからなのです。
「キスマイ見ていいんですか。」と、乗り気になったほかろん。
他のショートステイでは、タブレットは使用できないと言われたのです。

その乗りで、ショートステイ利用までこぎつけました。

推しの力は強い。
毎晩、タブレットで、「Kis-My-Ft2」のYou Tubeを見ているほかろん。
きっと、それで、心を落ち着かせているんでしょう。
キスマイにいさんたちのおかげです。

なんだか、母が疲れるショートステイ。
母親も子離れをして、自立して、距離を取っていく練習をしてきましょう。

今日の午後4時に、園にお迎えに行って、ボストンバッグをまた自転車に積んで帰る母です。
なんだか母が忙しいショートステイ。



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