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ええい、こらえしょうのない
歳をとってくると、気が短くなるのか。
それとも、もう、いいお母さんぶりっ子するのやめたからか、私は、最近すぐ腹が立つ。
こらえしょうがなくなって、きれやすくなってきたように感じる。「ように感じる、」くらいだから、それほど、きれやすい人になったわけでもないような。
いままでが、あまりにも、我慢強かったような。
しかし、長女ほかろん。
今年に入って、いまだかってない穏やかな生活をしていたのだが、最近ちょくちょく、「ヤダさん」がおいでになってきたんである。
着る服の「ヤダーヤダー。」
もちものかばんの「ヤダーヤダー。」
そしていよいよ、今朝久しぶりに訪れた、
「朝ごはんの無茶ぶり。」
これは、なぜか、うちに無いものジャストフィットで責めてくる。
今日はバターロールの要望である。
最近のほかろんは、ドーナツを毎朝希望していたから、今朝もドーナツを用意していた。
それなのに、なんと今日は
「バターロールください。」と言うではないか。
「ありません、うちはコンビニでも、レストランでもありません。あるものを食べてください。」
といつものように答える。
「家にあるドーナツ食べてください。」
「ヤダー。ヤダー。ばたーろーるください。」
「ではコンビニまで行って買ってきますから、時間かかります。
今日は遅刻になりますよ。」と言うと、
「ちこくいやだー。ばたーろーるくださーい。」と大声で叫ぶ。
さすがに、この辺で、私はきれた。
ぶっとんでおこった。
大声出しておこった。
朝の忙しい時間、なぜ、朝ご飯の無茶ぶりをするのだ。
過去にも、シラスご飯くださいと叫ぶので、仕方なく、コンビニにシラスを買いにったこともあるし、クロワッサンくださいと、いきなり言い出したり、なぜか、いつも、ちょうどその時、うちに無いものを要求する。
なんで、それがうちに無いとわかるんだ。
しちゃいけないのわかっているが、私は、ついに冷凍のパンを投げた。
(後始末が大変だから、いつも投げるのは、靴下とかタオルとかだったんだけど、今日は食べ物を投げてしまいました。ごめんなさい。)
しばらくしたら、ほかろんは言う。
「どーなつください。」
そうなんです。
いつでも、ひととおり、叫ぶと元に戻るんです。
だからその間の時間、私が何とかきれないで、どうにかしていればいいのだろうけど、私も人間。
それも、ぎりぎりの人間なので、「少し」の刺激できれてしまう。
「ええい、こらえしょうのない。」
川原泉のマンガ、「パセリを摘みに」のセリフを口にする。
最近、私はこらえしょうが無くなってきた。
たぶん、私の「こらえしょう」は使い果たしてしまったんだろう。
あんまりたくさん、こらえてきたから。
でもね、少し怒ってみると、少しすっきりするの。
(ほんとはね、ちゃぶ台返しとか、韓国ドラマみたいに、本気できれて怒鳴ってみたいの)
歯磨きしているほかろんさんが、
「ごめんなさい、点検してください。」と神妙な声で言う。
しあげはおかあさん、なんである。
51歳にはなったけど、母より背は高くなったけど、整容の仕上げはまだ必要だし、体の大きさと、知能の発達のアンバランスで、本人も大変なんだろうな。
春だし。
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