![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159637906/rectangle_large_type_2_f3514c35584cc947f2d08a9c1c6962b7.jpeg?width=1200)
燃え尽きたのか、油が切れたのか
何もしたくないのです。
本当は、お布団被って、一日寝てたいのです。
心も、体も、カラカラになっています。
しかしね、現実が許してくれません。
土曜日は、障害者と共に過ごそうという、「軽スポーツ大会」という行事があって、知的障害のほかろんが通う生活介護も参加するので、私も一緒に参加しました。
ほんとはね、一日中寝てたかったんだけどね。
まあ、参加してみれば、曇り空ではあるけれども、外の空気は気持ちいし、
のんびりゆったりした、プログラムの進行も、心地いいゆるゆる感だし。
市内からよくもこんなに集まったなあ、ほんとはたくさんいるんだなあと思われる障害のある人たちが、一堂に会して、誰に遠慮することなく、大きな声をだしたり、手話で会話したり、グランドを走り回ったり、踊ったり、歌ったり、しゃべくったりしているのが、嬉しくて、このままの世界がずっと続けばいいのにとさえ願ったりしている自分がいました。
そうなのね。
このままでいいなら、このままでいいんだけど。
そうはいかないのが、この社会で生きるってことで、そこのところが難しいんですね。
私はどうも、その辺がうまくできなくて、すごく疲れてしまっているのだなあと再確認できました。
そして自分が高齢になってきて、体力が低下してきているので、今まで通りの老障介護の生活が、きついと感じるようになってきたこと。
実際、76歳の身には、厳しいことがたくさんあります。
では、どうしたらいいの?と問いかけても簡単に答えは出ません。
福祉の世界の現実を見据えるに、楽観的にはなれません。
そんなこんな、つらつら考えながら、おにぎり食べたり、パン食い競争したりしている、それが現実なんですね。
こうやって生きていくんです。
そうこうしているうちに、最後のリレーになりました。
ほかろんは、
「リレーにでたかったけど、なまえをかいてもらえなかった。」
とがっかりしていたけど、
「またこんどもあるし。」とすぐ立ち直っていました。
えらいなあ。落ち込まないところが。
そのリレーなんですが、最高でした。
走るのがが早すぎて、バトンを渡さないで、どんどん走って行っちゃう青年は、やんやの拍手喝さいを浴びてました。
バトンをもらうのに、きちんと相手の方を向いて、うやうやしくお辞儀をしてから受け取って、やっと走り出す丁寧な人には感心し。
スタッフにひっぱられて、ゆっくり歩いてくる女性だとか。
後ろから押されてやっとこやっとこ進んでくる人だとか。
車イスを素晴らしいスピードで押して走ってくるスタッフだとか。
10メートルだけ走る人もいれば、30メートルとか、70メートルの人もいるし。その人ができるだけのことをすればよしとする。
もう、なんでもあり、人生ドラマみたいなリレー風景でした。
リレーが終わったとき、園長が
「ああ、おもしろかった。」とニコニコして言ってました。
本当に面白かったんですよ。
こんな楽しいリレー他で見られません。
そして思いました。
某テレビ局の24時間マラソンより、いろいろな障害のある人が、その人なりのリレーをするのを、みんなで応援するほうが、絶対面白いし、見ごたえがあるだろうな。
グランド、5周くらいでいいから。
チャリティーだとしたら、相当、集まるだろうな。
きっと、非難されるだろうな。
障害者を見世物にして、面白がるなんて不謹慎だって。
なんて考えていると、ああ私、すごおく疲れているんだな。
障害のある子を、ここまで育てて、生きてきたことに。
そしてこれからも、生きていくことに。
っていうことがわかりました。
体中から、油分が抜けて、かすかすになってしまいました。
チャージしなきゃ。
「不死身の杉元」と「CSI:ベガス」と「ライオン」のドラマの録画を見て、どでかい毛糸玉で編み物します。
CSI科学捜査班の番組が始まったころ、シングルマザーだったキャサリンは,いまや、おばあさんになりました。
孫がいるおばあさんの捜査員です。
いいなと思ったら応援しよう!
![ecco](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75054486/profile_368f983f1828e831b0090db00c07598e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)