見出し画像

桜並木 この季節 あるある

私の家の前には、見事な桜並木がつづいています。
あでやかな桜の花が終わると、葉桜。
心が洗われるというのは、こういうことかと思わせるほどの、緑の光線が降り注ぎます。
そして、今、毛虫と桜の実が、ぽたぽたと落ちてくるようになりました。
小さな毛虫は、肩や袖などについて、家の中まで運ばれるし、運悪く虫が背中に入ってしまったりすると、もう、気持ち悪くてたまらないです。

でも、付近住民は、だれ一人桜の木を切ってしまえなんて言いません。
そのおかげで、暑い夏も、涼しい木陰が歩く人を守っています。

そこへきて、やっかいなのが、桜の実です。
桜の木から、小さな紫色の実が歩道に落ちてくるのです。
人に踏まれて、道路は紫色になってます。
その道路を通って、生活介護から帰ってきた、知的障害のあるほかろんが、
「くつに、くつに、ブルーベリーがついた。
はんかちでふいたら、きたなくなった。」
と大騒ぎをしながら家に入ってきました。

ほかろんは、桜の花の季節は、花びらが靴の裏にくっつくと、歩くことができなくなってしまうので、指で靴の裏の花びらを取っては歩くという、のろのろ歩きをしていました。
もちろん手は汚れます。
そして、今は、紫色の桜の実が靴にくっついてしまうと、またまた歩けなくなってしまうということがおきているのです。

そこで本人なりに考えて、靴についた紫色の実を、マイメロちゃんのかわいいハンカチでふき取ったのでしょう。

そうしたら、大事なハンカチに紫色のシミが付いてしまったのです。
「あらえるかなあ。
おちるかなあ。」と心配なほかろん。
ほかろんにとっては、靴が一番、ハンカチが二番だったんだね。

でも大丈夫、母は洗濯上手です。
きれいに洗えます。

それにしても、この実が、ほんもののブルーベリーだったらいいねえ。
これはブルーベリーではないんだよ。ほかろん。

いいなと思ったら応援しよう!

ecco
よろしければ、サポートお願いします。老障介護の活動費、障害学の研究費に使わせていただきます。