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shopify #048 実店舗とECの会員情報一元化の幕開け
なんとビッグニュースが飛び込んできました。ソーシャルログインやデータフィードの整形で有名なフィードフォースからスマレジと組んだアプリを発表されました。
Shopify × スマレジ 連携アプリ「Omni Hub」をリリースしました!
— フィードフォース公式さん (@feedforce) April 27, 2021
”実店舗で商品をチェックして、ECで購入する”そんな購買行動も当たり前になっている中、ECと実店舗の会員情報を連携できるアプリです。https://t.co/aPoLZjbDah
で、何ができるか?ということで記事を読み進めていくと
オムニチャネル会員連携アプリ「Omni Hub」が実現すること
現時点で、Omni Hubは、下記の機能を保有しています。
Shopifyに会員登録したお客様をスマレジにも会員として自動登録する
Shopifyの会員マイページ上に、スマレジのバーコードリーダーで読み込み可能な会員バーコードを表示する
shopifyに登録を頂いたお客様情報をクラウドレジ=スマレジと連携することで会員マイページに個人のバーコードを表示するサービスです。ただし、この状態だとポイントのカウントはどうする?という疑問が付いて回ります。今回の開発は、あくまでもスマレジとshopifyをつなげる=会員情報を共有することでポイントは別のサービスか、今後の開発ではないでしょうか。
気になるコスト感は?
それでは一番気になるコストの部分を見ていきましょう。ここでは中規模運営事業者と仮定して以下の条件を仮設定してみます。
・実店舗 100店舗
・会員数 100,000人 (1店舗当たり1,000人なので少ないほう?)
スマレジからコスト算出
一番のおすすめとなっているプレミアムプラスを利用で計算すると
100店舗 X 7,700円 + アプリマーケット1,000円 = 771,000円
会員数は10万人までは基本料金で、超えた分に関しては従量課金となります。当然日々増えていくのでここのコストも予定してい置いたほうが良いと思います。
これが利用料となり、端末代金は別途となります。今現在どんなレジを使っているかによって、スイッチングすることでコストを大きく下げられる場合があるということです。
同じことはできませんが、WEBベースのPOSCM cloudであれば
100店舗 X 仮に5,500円 + システム利用料19,800円 = 569,800円
(POSCMは料金タリフを公表していないので仮の数字を入れています)
基本、このPOSCMはPCでレジの代用が出来ますので、端末のスイッチングコストは発生しません。この20万円/月をもってして効率が上がるのであれば載せ替えもありかと思います。
フィードフォース Omni Hubから算出
こちらはshopifyのアプリとなりますので基本は$200/月となります。しかしながらユーザー数=会員数が10,000ユーザーまでの基本価格となっており、10,001~1万名単位で+$100の従量課金となります。ボリュームディスカウントがあるのですが、明記されていなかったのでディスカウントなしでコストを算出してみます。
100,000ユーザー = 基本$200 + 従量90,000=$900 =$1,100
1$=110円換算すると121,000円が月額利用料となります。
スマレジとのセットとなるため、現状から30万円/月のコスト増をどう見るか?がポイントです。会員情報の管理コストと考えるとそれもありかもしれません。これは事業会社の考え方ひとつになります。
どう読み取る?
会員情報の管理コストって意外と大きいなぁ~というのが正直なところです。安いと感じる方もいらっしゃると思いますが、まず現状の利用料や出来ることややりたいけど出来ないことなどを洗い出してみる必要があります。
一時的に投資額が大きくなったとしても2~3年で回収できるのならやるべき案件(進む方向性があっていれば)だと思います。また、将来的にこのい2社がどのように進んでいくのか?にもよると思います。
(フィードフォースはロードマップが開示されています)
いまshopifyを利用したECサイトの構築はブームとなっています。今後はいろんな形で連携が進んでいくと想像が出来ます。この辺りの情報収集力が大きな差になっていくと考えており、開発案件やベンダーの動向に目が離せないです。そして、必ずやここ数年で今できないことが出来るアプリが出てくるはず!!
私のやりたいこと
オムニ化した顧客管理に加えて、ポイントプログラムを走らせたいです。理由は簡単で、いま店舗とオンラインストアでこのポイントプログラムを走らせているからです。
ただこのポイントプログラムについては、賛否両論あって会員の囲い込みで必要だ!ブランドスイッチなんて簡単に起こるから必要ない!と。。。。。
これはそれぞれの企業の考えに沿ったものになるので、何とも言えませんが、私自身はポイントプログラム自体をなくして、USのように購入後にクーポンを発行して終わりにしたい。発行ポイントに応じて積み立てをしなくてはならず、一定の金額を超えると会計上の処理も変わってくるから面倒だったりします。
ある意味大手アパレルさんは、どのくらいポイントを積み上げているのだろうか?考えただけでもゾッとしますね。
このようにスイッチするタイミングは、物事を見直す良いタイミングです。なんとなく継続しているサービスは特にです。果たして本当に継続してよいものなのか?スイッチしても良いのか?それぞれのメリット・デメリットを洗い出し最終的に選択するべきです。
これを数年に一回ずつ行わないと、システム全体が弱体化していき、時代に合わない仕組みとなる可能性があります。
結果は?
まだ早いと考えています。(あくまでも私の所属する事業にということ)
先にも述べましたが、単体で見ては木を見て森を見ずとなり後に足かせとなる場合も考えられます。
全体像からみて、この部分を強化したら周りにどのような影響が出るのか?を見極めながら進めなくてはなりません。一つ追加するよりも周りの仕組みも一緒にやったほうが良い場合もあります。この辺りは、その道のプロに相談できるルートがあると事故は起きにくいです。
最後に。
このエントリーはプレスリリースと公式サイトの情報から得た情報をもとに推測を含めて私個人の意見として述べております。スマレジ社やフィードフォース社をディスっているわけではありません。関係者の方々で内容等に問題や間違っている内容がありましたらすぐに加筆修正を行いますのでご連絡ください。
私も正しく理解したいと考えております。
それにしてもshopifyを取り巻く環境が大きく日本仕様に舵が切られている感がひしひしとパートナーさんから伝わってきます。本当にここ1~2年でドラスティックに勢力図が塗り替わるのではないか?と予想しています。
shopifyのエコシステムという独自世界があり、一つのプラットフォームに関わるエンジニアの数では世界一。こうなってくると開発のスピードや新技術の反映に大きな差となって見えてくる。shopify上げになっていますが、肩を持っているわけではありません。今現在は国内ASPに比べ劣っています。出来ないことが多いですが、大きな可能性があり今後広がる可能性がある意味では、既存のカートベンダーさんにも切磋琢磨していただきより高みを目指してほしいです。
いまはこのshopifyで構築しているので、ひいき目で見ていますが業界全体が向上していくことを願っております。
注釈
画像は公式サイトより流用させて頂いております。
スマレジ https://smaregi.jp/
フィードフォース PRタイムズ
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