ネットショップ出店すると「あるあるな出来事10個」と「その対策」
こんにちは。EC運営ナビガイドです。
こちらのツイートの「あるある10個」それぞれを軽めのタッチで説明&その対策を列挙してみたいと思います。
ネットショップ開業予定だったり、出店して間もない人にお役に立てれば幸いであります!
では、1個目の「売れない」から行きますね。
1. 売れない
例えば楽天市場さんの出店セミナーや資料には「お店を出すなら一等地」というようなことが謳われてます。
これを信じて出店しても…
確かに、インターネット上に自社サイトでオープンするのは誰も知らない、地図にも載ってない孤島のようなものなので、それに比べたらモールは一大商業エリアで一等地です。
になります。
この対策としては一概には言えませんが、出店したてで10万円売れてない場合は以下の状況を多くお見掛けします。
商品数が少ない
商品説明が良くない(商品画像1のサムネイル含む)
まずは、悩む前に上記を全力でクリアすべきです。
その上でRPP広告をどう活用する?とか検索ワードの工夫だとかが始められます。
また対策としては、
先生は実際に楽天で成功してきたリーダー店舗になり、これが人によって「合う合わない」は多少出てしまうようですが、基本的な満足度は高く、同じショップの仲間もできるようです。
具体的なやり方とか、何からやってくださいといった塾のように指導してくれたりもするみたいなので、売れない!の対策として、ネーションズの参加は検討に値すると思います。
2. 商品登録できない
RMSでの商品登録は思った以上に大変です。
というか、RMSが悪いのではなくECって商品登録マジで大変なんです。
お店(実店舗)の場合はオープンするのにお金も時間も掛かりますがお店があれば、陳列して値札を付けるだけ。
すごい頑張っても小さなポップを付けるくらいです。
手に取って見れる実物は、それそのものからの情報量がとても大きいです。
ネット上では画像と説明文が「命」と言っても過言ではないですが、いくら画像が良くても、手に取れないので重さとかサイズをいちいちスペック表のように掲載が必要だったりします。
この対策としては、まずはECとは情報をスマホやPCの画面に表示させるという実は非常に独特な売り場であること。それに伴い実店舗では不要な説明を全部しっかり掲載しなけばならず、その上メリハリをつけて分かりやすく、欲しくなるように、マーケティングで言う「ベネフィット」をしっかり打ち出したりといった
と、いうマインドセットをまずは持つしかないです。(というか持ってください。それだけでもう競合の中で半分よりは上になりますから。)
もちろん、メーカー品で価格だけで訴求できるなら気合いの入った商品ページはなくてもいけるかもですが、基本的にはECでは商品を売るというより、
という理解で良いかと思います。
お客さんからすると買うことを決めた瞬間にはまだ商品を手に入れられないわけですね。情報で欲しい、これがいい、インテリアになじみそうだし便利そう!となったらポチっと購入します。この時点ではまだ情報を購入しただけでして、それに対応した商品が後から届く。と、いうのがECという特殊な売り場の特徴でもあります。
こういった基本特性を理解した上で、ツールの利用や、外注の利用を検討していくと良いかと思います。
楽天公式のベンダー紹介サイトでは口コミも掲載されておりますので、こういったところをチェックしてみましょう。
商品登録ツールはお値段もこなれている「コンパス」か「ビーノ」さんあたりが人気と思います。
3. RMSとかseller centralとか馴染めない
これは対策あるかな。(すみません)
楽天さんもGUIの改善などしてて分かりやすくはなってきてますので、毛嫌いせずに毎日触るようにしましょう。
あと、RMSの機能で気になったことは
実は、楽天の運営代行会社やコンサル会社などがRMSの困った時や、コツのような記事を昨今は結構上げてたりします。ググってみると結構出てくるものです。また、悩むよりは(電話繋がりにくくても)こまめにRMSのサポートデスクに電話して一つづつ理解していきましょう。
4. 営業電話がいっぱい来る
これもあるあるですね。
ご自身がこれまでに営業職をやったことがあったり耐性があれば良いのですが、そうではない場合は注意しましょう。
対策は、きっぱり断りましょう。
(対応力あれば話せそうな相手だったら情報取ったりできる可能性もあるのでそこは適宜ですが、ECサポート会社の営業といってもショップ運営経験なし、小売り商売の経験なし、ECについても詳しくない。いわゆる自分の営業成績しか考えてない場合が99%なのでそこも注意です。)
あと無駄かもですが、会社概要ページに営業電話お断りを掲載しておいても良いかもですね。(それでも掛けてきますが「書いてあるだろ!」とか無駄なエネルギーをここで消耗しないほうが得策です。)
次のトピックで出てきますが電話一次受けサービスを使うと相手も取りつく島もないので、折り返ししなければ良いだけで済みますのでそういう手もあります。
5. 問い合わせ対応が面倒
最初はアクセスもなく、注文も少なければ問合せはないかもですが、悪質ではないものの、新規店(弱小店)を相手に良く分からない変な指摘をしてきたり、めんどくさい問合せしてきたりする人に引っかかるとかはあるかもです。
いずれにしても、明らかに悪質なクレーマーとか、ショップの対応すべき範囲以上の話を長々してくるとか、いちゃもんつけてくるとか… 昨今ではお店やサポートデスクへのそういった行為は「迷惑行為」「ハラスメント」扱いな世の中になってきてて、減ってきているとは思いますが、一旦は対応はせざるを得ないので、余裕をもって臨めるよう、日々の運営に常に一定の余裕枠をもっておくことも大切です。
とある一流企業のサポートデスクで少しだけテストして得た知見を共有しますと、
こういうスタンスを徹底してました。
この辺は電話対応に詳しい書籍などで一度勉強しておくと余裕を持てそうです。
あと、営業電話対策にもなりますが「一次受け電話代行サービス」を使う手もありますね。こちらは月額1万円のfondeskが使いやすいかもです。
他にも受注と問合せ対応をまるっと代行してくれるサービスもあるようです。(もちろんコストは掛かります)普段からこういった選択肢を増やしておき、お店の成長段階に合わせて検討していくと良さそうですね。
とは言え、多少面倒な対応もあるかもですがまずは自分で最低限の対応経験を積むことも必要かと思います。基本的に客商売ですので。
6. バナーが作れない
意外と難しいのがバナーですね。
なぜ難しいのかというと2つあると思ってます。
企画が固まってないから
デザインそのものが難しいから
形にするスキルがないから
2つではなく3つでした😅
つくるのが苦手な人は1の企画と、作成段階の2,3を一緒くたにしていて、全部一気にやろうとしていると思います。
1の企画をしっかり固めることがまず大事です。
企画とは何かというと、
どこに掲載するのか?(これがが決まればバナーのサイズが決定します)
バナーのタイトルは何か?文言決めてください。
イベント関連なら「期間は?」「最大割引は?」「目玉はあるか?」といったメインタイトル以外のサブ要素を洗い出します。
まずは、ここを固めるのが良いですね。
バナーって基本的に上記の3つが決まっていれば何とかなります。
その上で次に「表現をどうするか?」になります。
(洒落た?言い方するとクリエティブをどうするか?ですね)
とにかく、「なぜ、このバナーが必要なのか?」「それはどういうものなのか?」を紙やシートに書き出しましょう。
そうすれば、あとは自分で作るか?ココナラやランサーズで依頼するのか?だけになります。(企画部分が明確でタイトルのテキストまで決まってないと発注もできません。自分で作成する場合は自分で企画を固めた後に、自分に作成を発注するイメージです)
あと、スーパーSALEやお買い物マラソン、LINE友達募集、定番クーポンなどのバナー画像はEC運営ナビガイドでも作成したら公開してますが、当方サイトに限らず、使えそうなバナー入手先は普段から把握しておくと良いですね。
7. サーチで上位に来ない
これはなかなかつらい問題です。
今回は割愛します(もうここまで書いて疲れてきてます。すみません)
とは言え一応基本的なこととして、
商品名に重要なキーワードをきちんと入れる(1回でOKです)
説明文にも関連するキーワードを入れる(重要キーワードを沢山入れてもあまり意味ないです。関連キーワードを網羅的に入れましょう。)
ディレクトリIDとタグIDは面倒でもきちんとしないとだめです
RPPやメルマガで露出しエンゲージメントを高める取り組み
売れた実績をなんとか作る(主軸商品は広告費と思ってスーパーSALEの割引商品申請して販売実績をなんとしても作るとかです)
レビューを集める施策をしておきましょう
クリックされやすいように商品画像1枚目を工夫しましょう
クリックされやすいように商品名の先頭を工夫しましょう
バラエティクーポンに参加してみましょう
ライバル店を選定して定点観測しよう
ECCにライバル店の情報や他店がよくやってることは何か聞こう
一つづつしっかりと見直し、検討して対策しましょう。
8. 楽天担当ECCが広告ばかり進めてくる
まあ、ある程度は仕方ないです。
でも私が少し担当してたECCは特に押し付けはなかったです。無料のカンファレンスなど楽天イベントに「参加申請してください」くらいでした。
ECCは楽天の中の人で、外にはない情報を持ってたりしますし、秘密?の広告枠を知ってたり(ECCに相談しないと入手できない優良枠もあると聞いたこともあります)もあるっぽいです。
立場は違うので利害関係は必ずしも一致しないと思いますが、二人三脚でやっていく、大切な仲間だと思って取り組むのが基本的にはおすすめかと思いますね。
9. 誰も理解してくれない
ネットショップって今ではすごく身近で、日本人なら誰もでも使ったことあるような、準コンビニ的存在にまでなっているとは思いますが・・・
なんせ、意外と特殊な業界で、ネットショップ運営における苦労とか、あるあるな話を理解して聞いてくれるひとはほぼ居ないと思います。
友達や家族に居ればラッキーかもですが基本難しいのでそういう場合は、最初の方でも書きました「ネーションズ」の参加で横のつながりを増やすといいと思います。
また、JFEC、ebisといった業界団体(町の商店会のような集まり)もあり、参加費は無料か1回数千円のセミナー+懇親会とかありますので、そういったところに参加することで、苦労話や悩みなど共有でき気持ちも楽になることもあると思います。
※そのうちそういった団体一覧まとめページつくりますね。
あ、あと、当方noteやツイッターフォローもしておいていただくのも一考ですよー!
10. 上司がECを何も分かっていない
これも、上記の誰も理解してくれないと同じかもですね。
少し大きめの会社で、昔から卸や小売をしている会社さんとかだと、わが社もECに取り組まなければというノリで始まり、大概若手が抜擢されるというのがあるあるですが、その会社の上司や他の部署の人達がECについて何も分かってなく、冷ややかだったりと色々ある思います。
これも対策は、その会社の状況で様々と思いますが気持ち面ではECの集まりに参加すると少し心軽やかになるかもしれませんし、何よりそこでモティベーションも上げて、ノウハウや情報交換して、自社で実績を出すと周りの目も変わってくるはずです。(この辺はECに限らずなんでも同じですね。)
と、いうわけで軽くと言いつつ
結構がっつり一気に書きましたが、
こちらのツイートのあるある10個について少し深堀してみました。
ラフではありますが「対策方法」も書き加えてありますので少しでもお役に立てていただけたら幸いです。