フランス語学習最強ツール:初級編
フランス語の勉強を初めてみようかなという方向けに、ツールを集めてみました。2018年3月現在、わたしが考える「これが最強!」と思えるセットは
Duolingo
絵で楽しむフランス語 [単語 ] 改定版:音声つき
はじめての声に出すフランス語
声に出すフランス語即答練習ドリル
この他に、文法学習用の本一冊と辞書があれば、後はそれを繰り返すだけで基礎を固めることができますよ!
学習ツール紹介は、辞書編・中級編・上級編・マニアック編・留学編・各種語学試験編など、仏検やCECRのレベルに合わせて、いいものが出てきたらその都度紹介していこうと思っています。
チェックしてみてくださいませ。
On y va ?
ヴォキャブラリー学習
Duolingo デュオリンゴ 無料
単語から始まって、文法、発音、リスニング、スペリングをゲーム感覚で総合的に学べるアプリ。フランス語の知識がなくても、勘を使ってこなしていくうちに、フランス語のルールを体得できるようになっています。
スコアが表示され、進み具合によってレベルが上がっていく。同じ言語の学習者同士でコミュニケーションも可能。
スマートフォン・タブレット型端末・Web版があり、無料アカウントを取ればいつでもどこでも学習が可能。
※日本語プラットフォームではフランス語学習を選択できないため、設定言語を英語にし、英語→フランス語で学習します。
1. 左上の国旗マーク(星条旗)をクリックして「コース」をクリック。
2. For English Speakers を選ぶ
3. 一覧からFrenchをクリック「これを選択すると画面の言語が英語に変わります」と出るのでOKをクリック。
4. 左上の国旗マークがフランスの三色旗に変わっていれば設定完了です。
Learn French Words & Phrases 無料
CECR(欧州言語共通参照枠) のA1からC1に合わせた語彙レベルのコースを選んで繰り返し語彙を覚えていく英語のアプリmikanのような仕組み。C1レベルはかなり難しい語も出てくるので、仏検2級以上を目指しているなら使えそう。覚える→テスト の繰り返しで記憶に定着させる仕組みになっています。
duolingoに似ていますが、アプリの作りはイマイチもっさり。そもそもベースが日本語でないため、ところどころ雑だったりおかしな訳語だったりしますが、仏検の長文読解対策としては使えるのではないかと思います。
自分の単語帳をカスタマイズでき、語も増やせるところは下のQuizletの機能にも似ていますね。いろいろいいとこ取りをしているんだけど、詰め込み過ぎて動きが悪いのかも。(自分のことを言っているみたい >< )
スマートフォン・タブレット型端末・ウェブ上で単語カードを作成したり、すでに他のユーザーが作ったセットで単語や表現の学習ができるアプリ。やや微妙な自動音声による読み上げ機能もついています。
タイムトライアルや神経衰弱などのゲーム形式にできるので、楽しみながらの学習が可能。
※ただし、他のユーザーが作ったセットは情報が間違っていることも多々あるので、教科書や辞書などで確認したり先生に聞いたりしてから使用する方がよいです。
モバイル端末アプリは日本語表示が可能。
わたしがレッスンで使うセットも試していただけます!→ こちらからドウゾ
交通・ショッピング・食事・暮らし・旅行など、さまざまなカテゴリー毎にフランス語の単語が覚えられる本。会話で使う表現や数字・カレンダーなど2,000語以上が収録されており、スイートな見かけによらず頼りになる!
読みがなが振ってあるのも初心者にはありがたいですが、鼻母音の発音は結構微妙・・・。なにはともあれ、旅行にこの本を携帯すれば結構役に立つのではないでしょうか。
専用サイトからMP3で音声を無料ダウンロードできるのですが、ファイルにややバグがあって再生できない箇所があるのがちょっと残念。しかし、値段も税抜き1,500円とお手頃。
「絵で楽しむフランス語」の姉妹編、日常会話フレーズが載っています。一人旅での様々なシーンや、現地で友達ができたらよく使うカジュアルな一言会話がたくさん。こんな風な表現を使ってみたいな〜と思える内容です。
著者は長年現地でフランス語のひとことを紹介するメルマガを続けてきたので、生きたフランス語表現が学べる。値段は単語編とおなじ税抜き1,500円。
こちらも音声を無料ダウンロードできるが、クオリティはあまり良くない。そして、老眼が始まっている生徒さんにはなかなか厳しい文字の小ささ。
学研さんなんとかしてください!
リスニング/ 発音強化 (+ 文法)
思わず声に出して答えたくなる仕組みが秀逸なドリルシリーズの新刊。すでに出ている「声に出すフランス語即答練習ドリル」が初級の学習としてはとても使えるのですが、それでも難しい、という人向けの超初級レベルがこの本になります。
普通のスピード(それでも比較的ゆっくり)で例文を聞き、ゆっくり練習用スピードで繰り返せるようになっているので慣れない発音も練習しやすいです。
また、既刊の2冊より細かく文法や発音事項が書かれているほか、往年の仏語学習者にはなつかしい石原昭男氏の挿絵が付いていて和みます。
白水社のページで紙面や音声のサンプルが見られます→ こちらから
唯一、惜しむらくは 表紙デザイン。どうしてこうなった・・・
フランス語の口の筋肉を付けるのに最適なドリル。
音声で出される指示や質問に、文のパーツを様々に変化させて答えていく練習問題が詰まっています。各問にはブランクがあり、その間に声を出して答えられる仕組みになっているので、できれば嬉しいし、できなければ、またやりたくなる。ブランクの後には正しい解答が聞けるため、シャドウイングも可能です。
挨拶や簡単なやり取りから始まり、初級文法の項目にしたがって少しずつ長く複雑な文を頭のなかで構築し、瞬間的に話す練習ができるようになっています。
複合過去形の練習ページのように、現在形の様々な動詞を活用する章もあるといいなと思います。あと、男性の声が高くてやや聞きづらい(フランス語の教科書・参考書の音声ではよく聞く声なんですが)。
話すのが苦手な人でも、このドリルを毎日やって2周くらいすれば、だいぶ口にフランス語筋肉が付き、舌が滑らかに動くようになります。
これと中級編をすらすらこなせれば、とても楽しい留学ライフが送れるかも!
参考書っていろいろあって、どれがいいのか迷ってしまいますね。
ただ、1冊で全てを網羅するというのは不可能です。
学習ツールにはそれぞれ中心となる目的がありますから、それを見極めた上で、2〜3つのツールを並行して使っていくと、Compréhension (インプット) / Production (アウトプット)のバランスが取れたフランス語力がつきます。
どんな本を買おうか迷っている方は、最後までひととおりやってみる、2週目をやってみる... できないところを潰して使い倒せる仕組みの本を選ぶといいですよ!
Bonne continuation !
Photo:William Iven