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2022年4月22日に行われた東京大学学部入学式にて、映画監督の河瀬直美さんが祝辞を述べられました。
これをめぐって、国際政治学者や著名な言論人がこぞって読み方を誤り、集団ヒステ…
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河瀬直美監督の東大祝辞と役小角(えんのおずぬ)
映画監督の河瀬直美さんの東京大学学部入学式での祝辞がおかしな風に炎上しているので、書いておこうと思いました。
『河瀬直美監督、東大入学式で「どっちもどっち」の祝辞に批判殺到』というアゴラというニュースメディアのタイトルに代表されるように、「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」というくだり、「自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要があるのです」を切り出し
クリティカル・リーディング - 河瀬直美監督の東大入学式の祝辞を巡って
2022年4月12日に執り行われた東京大学の学部入学式にて、映画作家の河瀬直美さんが祝辞を述べられました。この内容をめぐり、どう解釈するかで主にTwitter上で盛り上がりました。いわゆる炎上。
こちらが、祝辞全文です。
主に国際政治関係の学者の方々が、見識がなっとらんとお怒りのようでしたが、一方でなんでそう読まれるのか分からない、という方もいました。
とても興味深い出来事だったので、「なっとら
河瀬直美監督の東京大学入学式祝辞を読み解く
あまりに浅はかな読解により、多数の国際政治学者や言論人に腐された河瀬直美監督の祝辞。
なぜそんな阿呆な読み方ができるのか。なぜ阿呆な読み方を鵜呑みにして多数の人がTwitter上で激烈に彼女を批判するのか。恐怖すら覚えた。
そしてこの集団ヒステリーにより、彼女が伝える主に金峯山寺にまつわる描写がまったく理解されていないことにももどかしさがあった。
このまま放っておくのはあまりに惜しく、河瀬直美監