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褪色する条件

カラーリングした髪が紫外線に当たると、容易に褪色してしまうことがあります。特に夏場の強い日差しに加え、海水、潮風があるビーチでは、ヘアカラーの褪色は激しくなります。

プールやシャンプー

 海水と同じく、スイミングプールも通常より早く褪色が進行します。塩素化合物の影響で、へアカラーの褪色だけでなく、健康毛でも傷んでしまいます。色素が化学的な変化をすることが原因なので、キャップなどで髪に塩素の接触を少なくすることが重要です。

 日常で行うシャンプーでも、キューティクルが損傷して防御機能が低下している場合では、ヘアカラー毛は褪色しやすいと考えられます。この場合、洗浄による褪色だと思われるので、健康な状態のキューティクルの機能を疑似的に作るため、撥水性を上げるオイルやシリコン、 ポリマーなどを使うことが有効だと言えます。

色相

 褪色するとわかりやすい色相があるため、判断は難しいですが、色味だけで抜けやすいものを決めることは難しいです。青や緑は抜けやすいと思われがちですが、同じ色でも染料の分子量や発色速度などが違うため、毛髪に浸透する場所も違い、安定性も変わります。
 ヘアカラー剤のこういった特徴から、褪色の速度や特徴を理解するためには、ヘアカラー剤を日常的に使用している理容師や美容師の方の経験が重要になると考えられます。

参考文献

大河内正一. "水素による髪の紫外線ダメージ抑制効果について." 温泉科学= Journal of hot spring sciences= Journal of the Balneological Society of Japan 67.4 (2018): 134-140.

Luginbühl M, Nussbaumer S, Weinmann W. Decrease of ethyl glucuronide concentrations in hair after exposure to chlorinated swimming pool water. Drug Test Anal. 2018 Apr;10(4):689-693. doi: 10.1002/dta.2295. Epub 2017 Nov 9. PMID: 28856820.

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