加齢によるクセ
男女とも加齢に伴って白髪の増加や薄毛の進行がありますが、それ以外にも ツヤがなくなる、くせ毛がひどくなった、という悩みもあります。
加齢によって、髪質がどのように変化するのか調べるため、10~70歳の日本人女性230名の髪質を調査したところ、若年層はツヤがあると評価される人数が多い傾向がありましたが、年齢を経るに従ってツヤがなくなっていると評価される人数が増加しました。
毛髪を観察すると、若年層の髪は比較的くせがなく毛流れが整っていました。しかし、年齢を経た毛髪では毛流れが乱れており、毛髪繊維での光の反射が揃っていませんでした。その結果としての年齢を経た人はツヤが低下しているように見えたと考えられます。
実際に、加齢に伴ってうねった形状のクセ毛が増え、それがツヤに影響するようで、直毛の毛束にクセ毛を混ぜて観察した場合、直毛にわずかな量のクセ毛が混入するだけでもツヤが大きく低下します。
参考文献
岩渕徳郎監修”毛髪科学の新展開 ”シーエムシー出版(2019)283p
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