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毛包の幹細胞
植物は移動したくてもできないため、直接環境の影響を受けてしまいます。しかし、植物は高い分化全能性を持っているため、ある程度の環境の変化に対応することができます。
なんでもなれる
分化全能性とは、さまざまな種類の細胞のどれにも分化することができる潜在能力であり、植物では分化後でも分化全能性は失われない場合があります。
動物の分化全能性は低いですが、受精卵は高い分化全能性を持っており、内臓、神経、皮膚など形も機能も違う器官に分化します。IPS細胞のように人工的に遺伝子を操作することで、分化した細胞から分化する能力を持つ幹細胞を作ることも可能です。
環境が大事
毛包にはいくつかの幹細胞があり、これらあるおかげで新しい毛髪が生え、生え変わるごとに色素を持つ毛髪が生えてきます。幹細胞が正常に分化するには幹細胞の周りの環境が重要であり、その要素の一つは17型コラーゲンだということが報告されています。
仕組みは明らかになっていませんが、ヒトで先天的に17型コラーゲンを欠損する場合、早発性の脱毛が見られるようです。
参考文献
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/keywords/03/01.html#:~:text=%E5%88%86%E5%8C%96%E5%85%A8%E8%83%BD%E6%80%A7%EF%BC%88%E5%85%A8%E5%88%86%E5%8C%96,%E5%88%86%E5%8C%96%E5%85%A8%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
https://www.tmd.ac.jp/mri/press/press11/
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2196