毛の細胞の接着剤
E-カドヘリンは、皮膚や毛包において細胞同士がくっつくのに関わるタンパク質です。イメージとして細胞同士を結ぶ一種の接着剤のようなものです。毛髪を生み出す毛包や皮膚の機能にはE-カドヘリンが不可欠な役割を果たしています。
E-カドヘリンが表皮と毛包で細胞間のくっつきを仲介している可能性があります。これを確かめるためにマウスでE-カドヘリンの遺伝子を欠損させる実験を行われました。
その結果、E-カドヘリンが表皮の細胞で粘着結合の一部として働いており、特に皮膚の毛包の正常な機能に関与していることが示されました。この研究からE-カドヘリンが細胞のくっつきを保ち、毛包の持続的な成長がE-カドヘリンに依存していることが分かりました。