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マイケル・ジャクソンには磁場がある~『マイケル・ジャクソン物語 終わらないDの物語』(今日6月25日)20時配信開始
マイケル・ジャクソンには磁場がある~『マイケル・ジャクソン物語 終わらないDの物語』(今日6月25日)20時配信開始
◎マイケル・ジャクソンには磁場がある
【Michael Jackson Has Magnetic Field】
魂。
一人芝居の匠、高山広さん入魂の『マイケル・ジャクソン 終わらないDの物語』が、マイケルの命日6月25日、20時からインターネット配信される。
チケットはこちらで→
https://streaming.zaiko.io/_buy/1n6m:6mY:f5a8a
1900円+275円(サーヴィス手数料)
この他応援投げ銭(任意)
24日ゲネプロを見て、その後、高山さんらといろいろと話をした。
すでにご存じの方もいらっしゃるかと思うが、本作は昨年(2019年)6月30日に、目黒ブルースアレイで初演したもの。その後、仙台(2019年12月)、新宿(2020年1月)、大阪(2020年2月)と「マイツキ・ジャクソン」といわれるほど各地で演じてきたが、6月にはいって命日になにかしなければならない、という天からの白い光が高山さんのところに降りてきて、急遽開催が決まった、というもの。
本人曰く「ひとつの演目を1年以内に5回も演じたものなんてほかにありません」。それほどまでに本人の魂が込められた演目と言えそうだ。
それにしても、一人芝居で何人かの役を演じ、そして、一つのストーリーに昇華してしまうのだから驚く。
完成された落語作品同じで、高山作品は何度見ても毎回同じところで感動する。(笑) 筋を知っていても納得する。初めてご覧になる方は、「ええっ、そこでそうなる?」と次々に意表を突く展開に驚くことだろう。
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完成度。
少しだけネタばれになるが、書きたい。
ずっとマイケルに黒子のように寄り添う「ミスターD」、新たな使命を持った(新)「ミスターD」、途中から出てくる「ミスター・ネヴァーランド」(なんか、一番おいしいところをもっていく)、マーロン(あのシーンは涙なしには見られない)、父ジョー、そして、最後のアル・シャープトン牧師(見ていて息が止まりそうなほどの迫力)。しかも、それぞれのキャラクターが実にうまく描かれていて、とても一人(同じ人)が演じているとは思えない。
そして、痛切に感じるのは、このマイケル・ジャクソンという人物・存在には強烈な磁場があるということだ。それはとにかく人を惹きつける。見る者、演じる者、あまりマイケルを知らない人も、知っている人も。ぐいぐいと引っ張られる。
マイケルのことをあまり知らない人はこの作品を見て、「ああ、マイケルってこういう人だったのか。ぜんぜん思っていた人物像と違う」と感じることもあるだろう。
そして、今回も見て思ったのが、マイケル・ジャクソンほど世界から差別され、いじめられた人物はいないだろう、ということ。つまり、世界一の「いじめられっ子」だ。世界中から愛されたのと同じくらい、ありとあらゆる人間からねたまれ、疎まれ、敵視され、差別され、しゃぶりつくされた、と言っても過言ではない。世間では「ブラック・ライヴズ・マター」が叫ばれているが、マイケルの人生を振り返ると「マイケル・ライフ・マター(マイケルの人生も命も大事だ)」ということになる。
マイケルが生きていれば、きっと、今頃「ブラック・ライヴズ・マター」に関連したコメントを発表したり、楽曲やビデオを発表していることだろう。すでにそれに準じた曲は録音しているから、より「ブラック・ライヴズ・マター」に近づいた作品を出したはずだ。
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差別。
差別の根本的な原因は無知とその対象者が他の者と違うという事実からだ。「自分と違うから嫌いだ、気持ち悪い」というほんの些細なところから、差別意識は生まれる。マイケルは表舞台にでて存在が大きいためにその反発、差別も考えられないほど大きかったわけだ。差別をなくすのは、そうしたちょっとした意識変革からしかない。
そして話の中ででたのは、キーボードを担当した小野さんの「くだらないゴシップほど更新されない」という指摘だった。小野さんはそれまでのマイケルのそうしたネガティヴな噂を特に自分から掘り起こすでもなく耳に入ってきた程度に聞いていたので、今回のこの高山作品にじっくり参加して「マイケルって本当はこういう人だったんだ」と目からうろこだったという。
「ゴシップ」のようなものは、たいがいの場合、外から他動的にはいってくる。そして、そうかと思った場合、積極的に自分から「本当だろうか」と疑ってみれば、まだいいが、たいがいそれをうのみにしてしまう。そうした他動的に入ってきた物はなかなか更新されないのだ。そして、自分から積極的に情報を取りに行こうとすれば、そうしたゴシップが根も葉もないうわさであることがすぐわかるが、そこまでする人は圧倒的に少ない。無責任なマスメディアの最大の汚点だ。
マイケルは疑われたことすべてに証拠はなかったことがFBIの調査報告でわかっているが、それはほとんど報じられることはなかった。
マイケルほどメディアにそして警察、あるいはFBIから執拗にいじめられたアーティストはほかにいない。
『マイケル・ジャクソン 終わらないDの物語』を高山さんが書くにあたって、最初にメモしたのが「汚名をそそぐ」という命題だった。そしてそれはある程度、成功したといっていい。
物語最後のアル・シャープトンの演説は、本当に圧巻だ。この数分部分だけでもこの作品の強力な存在意義が輝く。そしてマイケル・ジャクソンのすごさを表すの最適な数分間だ。
この荒んだ世界情勢の時期にこそ、マイケルが10年以上も前に放ったメッセージは、普遍的な輝きを増す。「メディア不信」、「差別」、「ブラック・ライヴズ・マター」、そして、「コロナ禍」、「地球温暖化」。本作品では時間の関係で「アース・ソング」については泣く泣くカットされたが、地球上に起きているあらゆる問題にマイケルはステートメントを出していた。
命日にマイケルを偲ぶ。そして、マイケル・ジャクソンの人となり、さらにメッセージを地味ながら少しずつ伝えていく。これは「マイケル・ジャクソン学」の第一歩だ。
「事実は嘘をつかない」。その重みを実感してください。
未見の方はぜひごらんいただきたい。
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チケットの購入方法
https://streaming.zaiko.io/_buy/1n6m:6mY:f5a8a
配信チケットで、当日と3日後までアーカイヴで何度でも視聴できます。チケット代1900円のほか、任意で投げ銭もできます。ごらんになったあとお気持ちで投げ銭などどうぞ。
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