『ビル・ウィザース物語』執筆して3つの発見
(本作・本文は約5000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、10分から5分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと17分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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『ビル・ウィザース物語』執筆して3つの発見
【Writing “Bill Withers Story” And 3 New Discovery】
発見。
2020年6月2日からJFN系列で放送が始まった『アイ・ガット・リズム 音楽が生まれる時』~ビル・ウィザース物語。今月いっぱい5回にわたって各地のFM局で放送される。
ちょうどビル・ウィザースが死去してブログにいろいろ書いていたら8本くらい記事がでて、その後、これらをベースにまとめた『ビル・ウィザース物語』にしたらおもしろいのではないかと思って書き始め、9割ぐらいできたところで、『アイ・ガット・リズム』のお話が来て、まさに渡りに船とはこういうことかと思った。5月中旬のことだ。
そこでオンエアが6月になるということで6月の初回放送に向けてこの『物語』をアップすることにした。通常のアメブロは使い勝手が悪く、1万字程度しか入らないので、ちょうど5月から試しに始めた「ノート」にアップすることにした。そして無事2回、6月3日と4日にアップ。さすがに各2万字計4万字はちょっとした量なので、読了するにも時間がかかりそうだ。
途中まで書いていて、拙著『ソウル・サーチン』の一章にできるなと思い始めた。『ソウル・サーチン』の書籍が出たのが2000年7月のこと。来月で20周年である。まったく時が経つのは早い。『ソウル・サーチン』が来年でたとしても21年ぶりになるから、スティーヴィー・ワンダーが10年アルバムを出さないことを揶揄できない。(笑)
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3つ。
ビル・ウィザースに関しては2010年頃だったか、ベスト・アルバムが出るときにデイヴィッド・リッツが書いたライナーを訳した。同じころ、ワックスポエティックス誌のインタヴューが出てそれも訳した。そのときにかなりいろいろと情報を知っておもしろかったが、それが骨格にはなっている。
それとDVDの『スティル・ビル』は何度も見て参考にした。
何度も彼の半生を振り返ると、その実働期間の短さが異様に思える。1971年から1985年の14年間。1985年に引退だ。それから今年(2020年)まで35年間はほとんど表舞台に出てこない。しいていえば、2015年の『ロック殿堂』と同年のカーネギー・ホールでのトリビュート・コンサートに顔を出した程度だ。
今回は文字数の関係でビル・ウィザースがヒップホップシーンに与えた影響にあまりフォーカスできなかったが、サンプリングもいろいろとされている。
この2か月ほどビルについていろいろ調べていて大きな発見が3つあった。
一つは番組で紹介し、ブログ/ノートでもユーチューブ映像(音源のみ)をご紹介した彼名義の「スリー・ナイツ&ア・モーニング」だ。1967年にシングル盤がでていることを発見したときも驚いたが、その音源を聞いてたまげた。あの「ハーレム」と同じではないか。
タイトルが違っていたが、歌詞も同じ曲も同じ。ただテンポが違い、ミュージシャン、スタジオのせいか、かなりラフな音作りだった。
Three Nights And A Morning Bill Withers 1967
https://www.youtube.com/watch?v=3CyTNBUFJCM
たぶん、1967年だったらせいぜい4チャンネルで録音したのではないだろうか。8チャンネルまであるかどうか。
ミュージシャンが誰か気になるところだが、ジェームス・ギャドソンがこれを叩いているのか彼に直接聞いた。するとかなり驚いた様子で「これは知らなかった。自分ではない」と即答された。まだ彼とビルが知り合う前の曲ということになる。これは番組でも、『物語』でも紹介していないウラネタである。(笑)
そして、もうひとつ驚いたのが、例の「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」が生まれたきっかけとなったニューヨークのスタジオに貼られていたというポスターだ。
つい先日、第二部をアップするときにいろいろと写真を見繕っているときに、ひょっとして出るかと思って、Just the two of us, poster
で検索したら、かなり下のほうにこれがでてきて、これまたぶったまげた。
おそらく、「そうか、これを見て、ラルフ・マクドナルドはピンときたのか」と感慨深かった。
もちろん、100%同じポスターかどうかまではわからない。なにせ40年も昔のことだ。同じキャッチコピーを使いながら、絵柄だけヴァージョンアップしてるかもしれないし。
だが、この二つの島が一緒に観光客を誘致していたことはまちがいなかった。そして、「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」のヒットの原点となったポスターだ。
(写真、ポスター)
実際はJust The Two Of Us…And Youというコピーだったが、こんなのがまさか出てくるとは夢にも思わなかったので、とても嬉しかった。
そして3つ目がデイヴィッド・リッツが、やはりビルに自伝・伝記本を書かないかと誘っていて、それが断られていたという話だ。これもデイヴィッドに直接聞いた。ライナーノーツに文章も寄せていたから、伝記を書くなら、彼が最適だと思ったので、ビル本人がまったく出す気がなかったのか、断られたのがひじょうに残念だ。
とは言え、伝記ということであれば、デイヴィッドはかなりの素材を持っているので、奥さん、娘さんたちの了解を得れば、マーヴィン・ゲイやアリーサの2冊目のときのように、デイヴィッド・リッツ著で伝記が書かれるかもしれない。そのときは大いに楽しみたい。
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それにしても、このミネアポリス暴動となったジョージ・フロイドさん殺害をきっかけに巻き起こり、再度浮上してきた「ブラック・ライヴズ・マター」の運動の中で、この「リーン・オン・ミー」があちこちで、本当に普通の人たちに歌われている映像がSNSに盛んに投稿されるのは感無量だ。
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JFN系列24局ネット『アイ・ガット・リズム 音楽が生まれる時』~ビル・ウィザースの世界、放送日時・放送局は次の通りです。
いずれも2020年。例えば6/7は6月7日。放送日の早い順に並べました。番組名は『I Got Rhythm 音楽が生まれる時』。なお25分番組として放送する局と30分番組として放送する局があります。できれば、30分番組をお聞きいただけると幸いです。30分局に★をつけました。お住まいの地区の放送局があればそちらでお聞きください。すでに放送されたものは、ラジコのタイムフリーで1週間以内聴取可能です。
【2020年6月2日火曜・初回放送(特記ない限り基本は以降同曜日同時間に放送】
FM新潟 11:30~11:55(火)6/2~再放送6/6(土)21:30~55
https://www.fmniigata.com/
(以降毎週火曜午前11時30分~、再放送毎週土曜21時30分~)
【2020年6月5日金曜・初回放送】
福島エフエム 6/5、6/12、6/19、6/26、7/3 11:30~11:55(金)
https://www.fmf.co.jp/pc2/
FM群馬 6/5、6/12、6/19、6/26、7/3 11:30~11:55(金)
https://www.fmgunma.com/fmg863/
FM熊本 6/5、6/12、6/19、6/26、7/3 11:30~11:55(金)※6/5~
https://fmk.fm/
【2020年6月6日土曜・初回放送】
★FM長野 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 5:00~5:30(土)
http://www.fmnagano.co.jp/
★FM大分 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 7:30~8:00(土)
http://www.fmoita.co.jp/
FM山口 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 11:30~11:55(土)
http://www.fmy.co.jp/
FM佐賀 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 11:30~11:55(土)
http://www.fmsaga.co.jp/
★FM福井 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 12:25~12:55(土)
https://www.fmfukui.jp/docs/
FM高知 (Hisix) 6/6 12:30~12:55(土)※第1週のみ
6/25 20:30~20:55(木)最終週のみ?
http://www.fmkochi.com/
FM広島 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 18:30~18:55(土)
http://hfm.jp/
仙台 Date FM 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 18:30~18:55(土)
http://771.fm/smp/
★FM長崎 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 20:00~20:30(土)
https://www.fmnagasaki.co.jp/
★FM香川 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 20:25~20:55(土)
https://www.fmkagawa.co.jp/
★FM宮崎(JOY FM) 6/6、6/13、6/20、6/27、7/4 27:30~28:00(土)
http://www.joyfm.co.jp/
【2020年6月7日日曜・初回放送】
★FM徳島 6/7、6/14、6/21、6/28、7/5 6:00~6:30(日)
https://fm807.jp/
★FM岩手 6/7、6/21、7/5 8:00~8:30(日)※第1、3、5週 のみ放送
http://www.fmii.co.jp/
★FM石川 6/7、6/14、6/21、6/28、7/5 8:00~8:30(日)
https://hellofive.jp/
★FM山形 6/7、6/14、6/21、6/28、7/5 9:00~9:30(日)
http://www.rfm.co.jp/
FM鹿児島 6/7、6/21 9:30~9:55(日)※第1、3週のみ放送
https://www.myufm.jp/
三重(レディオ・キューブ) 6/7、6/14、6/21、6/28、7/5 18:30~18:55(日)
http://fmmie.jp/
★栃木 Radio Berry 6/7、6/14、6/21、6/28、7/5 19:00~19:30(日)
http://www.berry.co.jp/
★FM山陰 6/7、6/14、6/21、6/28、7/5 24:00~24:30(日)
http://www.fm-sanin.co.jp/
★FM大阪 6/7、6/14、6/21、6/28、7/5 27:30~28:00(日)
http://www.fmosaka.net/
全24局ネット。各局のエリアフリー、タイムフリーで何度でも聴取可能です。
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■5回のテーマ
ここでは、その5回のテーマなどを簡単に紹介しましょう。
1回 ビル・ウィザース『炭鉱の街、スラブ・フォークに生まれて』(6月2日、6月5日~7日放送)(番組通算第62回)
2回 ビル・ウィザース『遅咲きの新人、ブレイクへ』(6月9日、6月12日~14日放送)
3回 ビル・ウィザース『ソングライターとしての匠』(6月16日、6月19日~21日放送)
4回 ビル・ウィザース『客演で光り輝くパフォーマンス』(6月23日、6月26日~28日放送)
5回 ビル・ウィザース『頑固一徹:音楽業界への決別』(6月30日、7月3日~5日放送)
1回目は、主としてビル・ウィザースの簡単なキャリア、出生からデビューまで。
2回目は、「エイント・ノー・サンシャイン」以降、ヒットを連発しブレイクしていく様子を。
3回目は、ビル・ウィザースのソングライターとしての魅力にフォーカスして。
4回目は、ビルが客演した作品のいくつかを。
5回目は、レコード会社と対立し、契約終了とともに音楽業界自体を引退するあたりを描きます。
DVD スクショ ビル・ウィザース スラブフォーク看板 jpeg
いちおう各回単体として独立し、いわゆる「一話完結」方式になっています。
セットリスト(かけた曲リスト)は、全回終了後、BGMも含めてお知らせします。
第一回(通算62回)『炭鉱の街、スラブ・フォークに生まれて』でかけた曲、お話した内容がほぼすべてこちらの番組ホームページに掲載されています。
#62 『I got rhythm 音楽が生まれる時』 概要と選曲リスト
2020/6/5 (金)16:30
I Got Rhythm~音楽が生まれる時|#62『I got rhythm 音楽が生まれる時』 概要と選曲リスト |JFN PARK
<番組のトーク・パート(概要)と選曲リスト> 今月は、「ビル・ウィザースの世界」と題して、このコロナ禍でも強力なメッセ
park.gsj.mobi
https://park.gsj.mobi/news/show/67193
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