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2023年5月6日 土曜:虹の中に入っている

何度目かの娘のもぞもぞ泣きに目を覚まし、時間を確認すると5時少し前だった。外は少し明るくなってきているようで、風の音がする。娘はまた眠っているし、今だ!!と起きて準備して庭へ。

風が強く吹きつつあって、早めに雨が来そうな気配。園芸ズボンと帽子をかぶり、手袋をして道具を集める。もう手慣れてきた。

40Lのバーク堆肥は重い。それこそ40kgあるんだもんな。よいしょよいしょと運んで封を切ったけど、どうまこうかと一緒たじろぎ、少しずつ移動させて手でまいていって、持てるようになったら袋を傾けてまいていく。まくだけでフーフー息が上がった。

それから半たらの米袋いっぱいの籾殻を。こっちはほとんど空気だから軽い。袋を持ってざーって傾けて撒いていく。濃いバーク堆肥と明るい籾殻が庭に入ってかわいかった。待ちに待った念願の作業。憧れた夢の中にいるわけなんだな、と作業をしながら考えていた。虹の中に入ってるような感じかも。あの中に入りたい、と向かう時はよく見えるけど、中に入ってしまうと虹は見えなくなる。それでもこれを虹の中だと思うかどうかで一気に意味が変わるというか。なんだかそんな感じがした。

ワクワクと待っていた時と同じ感覚ではないけど、着実にここまできたんだな、というような。作業中はただただ夢中でそんな考えも感覚もみーんな飛び散ってるんだけど。

そして備中鍬でどんどんすきこんでく。案外まだ耕せてなかった場所なんかがあったようで、鍬のあたりが固いところがいくつかあった。それでも全体は随分とやわらかくなって、土壌改良の成果があるかもしれない。逆に鍬を入れて根を痛められた植物たちに強いストレスがあるかもしれないし、どうなるかはまだハテナ。それにこれから植え替えや植えつけなどいろいろあるからな。

玄関側の方もすませる。こっちの方が土が砂っぽいサラサラな感じになってた。随分と違うもんだ。土壌改良はじめる前は固い感じだったのに、耕して、根を取ったら案外粘土質ではないみたい。西陽があたるし、乾燥しやすいのかも。

こっちは、ハーブなんかを植えようかと思ってたけど、案外土との相性もいいかもなーと。地続きの庭なのに玄関側の細い庭と、駐車場側の少し広めの庭は空気が違うんだよな。土も違ったんだな。

広い庭の方はまだどうしようか考えられてない。置石を設置したり、ツツジの剪定をして、庭の感じがもう少し出てきてからでもいいかなと思ってる。

全部終わったら、なんだかよくやったな、と自分を褒める気持ちだったし、今日ちゃんとこの作業が出来たなー!とうれしい気持ちだった。次はこの土壌改良がどんなふうに効いてくるか、それが見られるのが楽しみだな、となったし、これから先のやりたいことがまだ続いて出てくるようでうれしかった。達成されて燃え尽きず、気持ちはまだちゃんと続いてくれてるんだなって。

汗びっしょりで戻ると娘が起きたようでにこにこしてた。シャワー浴びてくるね、と言ってさっと浴び、掃除洗濯、朝ごはん。おなかぺこぺこで頂き物のムーという小さい食パンみたいなのも食べた。

昨夜、叔母さんから連絡があり、いとこがきてるから一緒にお昼でもどう?と。12時に行けばいいかと思ったら、準備手伝ってね、と10時半頃行くようだったのでかなり迷ったんだ。土壌改良がどうしてもしたかったし、どうしようって。でも、えーい!と行くことにしたけど、土壌改良できたなーなんて、昨日の自分と話す。

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