エステに行く
1月25日
昨年、旦那からプレゼントされたエステのチケットが、
なんと明日、有効期限をむかえる。
そんなタイミングのである今日、サロンへ足を運んだ。
エステなんて行き慣れていないどころか、20代前半の頃に冗談半分に
応募したホテルでのエステチケットが当選し、友人を誘って行った以来だ。
訪れたのは、千駄ケ谷にあるサロン「ロンハーマン」。
施術の技術もさることながら、私は、その店の店構えや内装に強く心惹かれ
るものがあった。
店に入ってすぐに通されたウェイティングルームの壁一面は窓になっている。
その窓から、陽の光が柔らかく差し込んでくる。
同時に、青々と生い茂った蔦が眼に飛び込んできた。
キンと静けさをはらんでいる冬の空気にさらされながら、葉っぱが
ゆらゆらと揺れている。その様子を見ながら温かいジャスミンティーを口に
した。
ところどころに流木や貝殻が飾られていて、木を基調とした店内にも
不思議とよくマッチしていた。
私の施術を担当してくれることになった、エステティシャンの方の
小さいけれど聞き取りやすい声に、お客さんへの配慮を感じさせる。
施術前にもかかわらず、すでにこの時点で、瞳孔のみならず毛穴までもが
開いてきているんじゃないだろうかと自分の顔を確認したくなるほど、
少々興奮していた。
施術は2時間半にも及び、途中、体の背面とベッドとの境界線が溶けて
なくなってしまうような感覚に陥り、深い眠りへと私を誘う。
自分のメンテナンスの為に、人の手を借りることの喜びに体全体がまだ
ほくほくしている。