チャーリー
ザ・ローリング・ストーンズのドラマー
チャーリー・ワッツが亡くなった。
80歳とのことで
まだちょっと若い気もする。
ストーンズのライブは4回くらい観た。
コレは有名な話でもあるのだが
ストーンズは中々ライブが始まらない。
これでもかと言うくらい焦らされる。
定刻の開演時間を過ぎると
会場でかかるSEが1曲終わるごとに
観客はうおおお!みたいになるが
ストーンズは出てこない。
それを何度も何度もやって
発狂寸前になった時に彼らは登場してくる。
そういう戦法らしいが
あの絶頂感は今も忘れられない。
生のストーンズを初めて観た時は
会場を走り回るミック・ジャガーを見て
思わず涙してしまった。
日本に来てくれてマジセンクスと
純粋に思ったのである。
コレもまた有名な話だと思うが
チャーリー・ワッツは
何とも不思議なドラミングをする。
ドラマーではないので
詳しいことはわからないのだが
とにかくフツーではないのだ。
難しいテクニックを
駆使しているようには聞こえず
ズンドコドラミングでバンド全体を
ドラムで引っ張ることもないのだが
チャーリー・ワッツでしか
ありえないドラムを彼は叩く。
元々ジャズドラマーであることも
影響しているのかもしれない。
「ジャズドラマーがたまたま
ロックバンドに入ってるだけ」とも
チャーリーは言っていたようだが
ストーンズをストーンズたらしめる
独自のグルーヴ感を出すには
チャーリーのドラム無しでは
成り立たないと感じる。
本当に大好きなドラマーである。
いつも紳士で穏やかなのに
図に乗りすぎた若かりし頃のミックを
ぶん殴ったこともあったチャーリー。
バンドの精神的支柱でもあった。
チャーリーのドラミングを
もう聴けないのは本当に残念だ。
書いていて涙が出てくる。
チャーリー。
ステキなグルーヴを
ありがとうございました。
安らかに眠れ。
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