魔男。
魔女がいるなら
魔男はいないのだろうか?
「まだん」と呼ぶのか。
英語にしたらデビルマンであろう。
ちらっとぶらっと調べてみると
男性の場合は魔男とは言わず
魔法使いと言うらしい。
魔法使いと言えば
30歳までチェリーボーイだと
魔法使いになれると聞いたことがある。
永遠のチェリーボーイである
サルバドール・ヱビは
魔法使いと言うことになる。
もちろん30歳からではなく
産まれた時から魔法が使える。
ほとんどの男は
魔法が使えるようになったら
一刻も早くチェリーボーイを脱却する
魔法を唱えるだろう。
その結果、瞬時にして
魔法が使えなくなるのである。
嗚呼もったいない!
セブンラッキーゴッドの一人の
ヱビスを名乗りながら
生まれながらのデビルマンである
私は魔法で魔女をただの女にする。
美魔女を美女にする。
魔女であることに
美魔女であることに
アイデンティティーを感じていた
魔女と美魔女は錯乱する。
私はアイデンティティーを
もぎとってしまったのだ。
残酷である。
そして耳元で悪魔の囁きをする。
「おでんと日本酒でトんじゃおうよ」と。
大根にからしをたっぷりつけて
女の口に入れようとするが
芸人のノリで進行方向をズらし
女の頬にそれをつける。
あつっ!となると思いきや
瞬間的に女はあれよあれよと
再び魔女に戻り
私は蒟蒻に変身させられてしまう。
魔女の子宮にぶち込まれたら
二度と戻れないぞ!と
恐怖に怯えつつ
次のアクションを見守っている。
おでんの汁にぶち込まれるのか?
魔女の子宮にぶち込まれるのか?
なにがどうであれ
おでんに味は染み込んでいくのだ。