お金は自由を得るためのものです

私が子どもの頃、父は工場勤務でした。軍払い下げの会社支給のぎーぎーいうオンボロの黒い自転車で社宅と工場を作業着で往復していました。毎日25日の給料日は街に鳴り響く工場の終わりのサイレンの5分後に父が帰ってくるので玄関で母と子ども三人が並んで座り、父を待ちました。父が給料袋を母に渡すと「お父さんご苦労様でした」といいながらペコンとお辞儀をするのが我が家の給料日の習わし。ヒトの家もそうしているものと思っていました。茶封筒の現金支給が当たり前。それが例の3億円事件を境に給料が振り込みになって、お母さんに封筒を渡して「お父さんありがとう」的な儀式は日本の家庭から消滅していきました。

働いていて一番嬉しいのは給料日。給料は「働いているから当然じゃん」と思わず、給料を支払うまでに会社が雇った社労士や会計士の先生が税金を計算していること、自分の給料から地方税や健康保険や年金が支払われていることなども改めて明細を見て確認してください。

こんなに引かれてと思わず、健康保険や年金は日本の素晴らしい社会保障システム。その恩恵を今すぐ受けなくても田舎のご両親や祖父母が助かっているかもしれないです。私は子どもがないのですが、払っている税金は近所の子や社員の子どもの学校や保育園、公園の整備に使ってもらっていると思っています。

うちの会社は20日締めの25日払い。2月は22日月曜日なので祝日を挟むと給与振込みまでわすが2日しかないのです。うちの人数でも給与を振り込む作業は毎月バタバタだから大きな企業は尚更大変だと思います。リモートで最近は定期代を支払わない企業も出てきています。固定の定期代を支払うよりも毎月大変なのです。

大きな輸送業の会社等は自宅待機などがはじっまています。給料が当たり前じゃない、永遠じゃないと気がつけた人、仕事に感謝できた人はコロナが終わった後もさらに成功されると思います。

お金はやりたくないことを断る自由を得るために必要なもの。目の前の1000円に振り回されないことが大切です。お金を稼ぐ、お金を貯めるだけでなく「自由になるという観点で」お金と向き合ってみてくださいね。読んで頂きありがとうございました。お金と恋愛は欲しがり過ぎると逃げてしまうもの。欲しいと思い過ぎるとあまりいい結果にならないことが多いですよ。

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