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足りないものを数える人にならない

「人よりも可哀そう」「なんだか自分だけ貧乏くじをひかされている」と思ってしまうのは、誰かと自分を較べるクセがついてしまっているかもです。この思考のクセが一度ついてしまうととても厄介。それに気づかずに歳を重ねてしまうと「いつも足りない」「何をしていてもつまらない」「いつも人に何かを求める」「いつもなんか淋しい」人生になってしまいます。そしてそれが続いた状態がメンタル不調につながっているのです。

私の20代の反省は、忙しいのは全て会社のせいだと思っていたことてです。自分の処理能力が低いことが原因なのに、自分のキャパ以上の仕事を任されると理不尽だなと思っていました。振り返ると周りはとても良くしてくれたのに、そこに目がいかずに「私ばかり忙しくて可哀そう」と人と較べてかつ「周りを頼れない」と思いこんでいました。

自分に親切に教えてくれた先輩や上司、私に仕事を出してくれたクライアント、励ましてくれた同期、そして友人を思い出してみると優しさしかありませんでした。ヒトと比較しても恵まれているのに、気づかないで感謝もしないで、目先の自分の能力のなさを棚に上げて「労働時間が長い」ばかりを憂いていました。

頼れないのではなくて、周りや後輩や外注の方に整理して頼む力が無かったのです。遅ればせながら自分のできないことを謙虚に受け止めてできないことは全て自分のせいだと認めて、かつ周りに感謝をするようにしたらストレスが溶け出すように消えていきました。それ以来、誰かのせいにして怒るという感情はなくなり穏やかになりました。

私がもっとも影響を受けた方の座右の銘『我が我がの「が」を捨ててお蔭お蔭の「げ」で暮らす』を心がけてみたら一番メリットがあるのは実は自分なんだと気がつきました。感謝することで実は自分に還ってくることがわかりました。

仕事でヒトと較べるのは今の現状に満足していないからではなくて、若い方の場合は環境の場合も多いです。見渡してみて、会社の愚痴と誰かの悪口、サボることばかりを考えているヒト、週末の予定しか口にしないヒト、やってもムダと諦めているヒト、定年まで何もせず待っているようなヒト、較べてばかりいて文句ばかり言っているヒト、またはグループから一旦抜けるというよりは距離を置いてみてください。そうゆう先輩たちみたいみたいになりたくないなと意識してしまうと実はなつてしまうのです。

スキーやスノボであの木にぶつかりたくないと意識してしまうと逆にそこで転倒してしまう、ヒトの本能みたいなものです。愚痴や悪口を聞いていると耳から、悪口を言っていると口から、ヒトの嫌な面に目がいくと目から仕事運だけでなく人生そのものが悪くなってしまうこともあります。

とりあえず自分さえ良ければいいという考えの方と働いているのもなんとなくイヤですよね。根本が優しいヒトと一緒にいるようにしてください。読んで頂きありがとうございました。ヒトは環境の生き物ですから、ストレスは自分の力で減らすことができますよ。ストレスのない人生は何もしないことではなくてお互い様と笑顔でいられる人生だと思います。


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