仕事人生は20代の過ごし方で決まる
20代中盤。世の中はバブルて朝は「ランチタイムの行先」。午後は「会社の帰りのお茶するところ」。そして常に「週末のドライブの行き先」しか考えていませんでした。仕事をしている自分は仮の姿。会社は給料日のためにあり遊ぶためのお小遣い稼ぎくらいの感覚でした。
そして20代終盤。明るい母が57で突然居間で亡くなり「ヒトっていつか死んでしまう」ということを知りました。そして最大の味方。母がいない人生を理解するまでに10年かかりました。そして広告代理店で中間管理職になり、はじめて「仕事って真面目に取り組まないとお金を貰えないんだ」と愕然としました。自分で生きてかなければと思った瞬間です。
それまではサラリーマンの父と専業主婦の父を見て、なんとなくそんな人生を歩むのかと思っていました。お金は誰かが稼いでくれると思っていました。そして病気もせずに歳がとれると思っていました。どれも違っていました。愕然としました。不安になりました。
就活もまともにしていない世代なので仕事に対する意識もそれほど高くなく、20代中盤まではなんか文章を書く仕事ができればいいや程度でした。それが「働く」と「生きる」とやっと考えはじめました。そして「幸せ」を考えるのはその後のことです。
振り返ると20代の過ごし方が人生を決めるといっても過言ではありません。「リモートでいいや」とか「潰れないからまぁいいや」とか「ラクしたい」とか「隣のヒトより少しだけ給料があればいい」とか「同期と飲んでいればいい」では30代はなかなか乗り切れません。そこそこで良いやを続けていくのは実は難しいんです。
ラクな仕事はそのうち後輩や機械にとってかわられます。工夫と体験のないたまたまそこに座っているだけの20代はとても大きな損失です。合理的にいろいろなことができたら無駄な残業なんてゼロでよいし、人より早くのんびりとできるのです。
若いうちは、こいつに教えたいという気持ちをもってもらわないと自分だけではなかなか成長できないのです。下に落ちるのはカンタンですが、大きな山の峠超えをするには、上から引き上げてくれる誰かの腕が必要です。この腕に20代で出会ってくださいね。この腕は、カネをだけをみないで仕事をみた人にだけ出会えます。
そして自分の武器は体力と気力です。心を鍛えるにはまずは身体を鍛えて寝方と食べ方をマスターしてください。ありがとうの量と質が収入です。ヒトができないことをやることで高い収入につながります。自社やヒトを稼がせることで高い報酬が得られます。自分の体力をつけて仕事の本番ともいえる30代をわくわく楽しみに迎えてくださいね。
一度キリの人生の主役は自分。社会に出たら自分の意志でそこに座り、自分の意志で仕事を決めているのです。何かがうまくいかなかったり、つまらないのは誰かのせいではありませんが、人は環境の生き物なので周りに影響されているのかもしれません。幸せで前向きな人と働いてくださいね。
誰かみつけてもらうのが天職。転職は自分の意志です。私は転職で天職に出会えるまでにたくさんの腕に引き上げてもらったような気がしています。