空海って四国生れと言われているけれど実は○○生まれ
空海って四国生れと言われているけれど実は○○生まれ
空海は幼名を真魚「まいお・まな・とも」ともいって、俗姓=氏素性、家柄は佐伯直(あたい)という。
「直」(あたえ・とも)とは、臣・連・宿禰・首などと同じ、朝廷から有力な氏族に与えられた姓の1つを持っていました。
真魚の父方の家は讃岐の国、今の香川県の土着勢力で、地方の豪族でした。
父の名前は「田公」(たぎみ・たきみ)といい郡司でした。
国衙に派遣される国司のしたで。群を統合する地方長官です。
母は、阿刀宿禰大足(あとのすくねおおたり)の姉か、妹でした。母方の宿禰は直よりは上の位です。
阿刀家は、平城京と畿内の中心部を拠点として、代々学者を出している官僚でした。また、儒学・経学(四書や五経の専門家)の家系なんです。超エリートの家系。
真魚の「母方の叔」にあたる大足は、桓武天皇の第三皇子である伊予親王の侍講(教育)を務める有力者なんです。
つまり地方長官の父と、中央官僚学者の間に生まれた真魚は経済的にも
教育的環境にも恵まれたある意味では御曹司だったの。
こんなに長ったらしい空海の出自を書いたのは、ワケあってのこと。
よく、空海は「四国」出身と言われているけれど、
当時のケッコンは妻問婚といって男の方が女の家に通うっていう源氏物語でも有名なカタチの結婚。
通例は子供は母方で生まれて育つ
としたなら、空海は幼少期は、母方の家=畿内で育ったと思うの。
つまり、都生まれ・・・
だけど、四国にいた2人の兄が幼い時に死んでしまって
佐伯家に跡取りとして入ったらしい。
そういうわけで、2人の兄はきっと四国の豪族の女性の子供。
空海=真魚の生地が讃岐国・多度郡屏風浦、今の香川県善通寺市としている
資料が多いけれど・・・
私は都で育って、小さいころから超英才教育を受けてたと
実は思っているの。
父方の佐伯氏については、複雑なので つづく・・・