見出し画像

『中世の寺社焼き討ちと神仏冒涜』を刊行します

皆さまこんにちは、戎光祥出版の丸山です。

記事タイトルにあるように、稙田誠著『中世の寺社焼き討ちと神仏冒涜』(戎光祥研究叢書21)を2021年4月中旬に刊行することになりました。

本書の概要は下記の通りです。
著者:稙田誠(わさだ・まこと)
体裁:A5判・上製・カバー装
ページ数:306ページ
ISBN:978-4-86403-384-8
定価:8,400円+税

【目次】
序章 中世宗教史研究の達成・課題と本書の構

第Ⅰ部 神威超克の実態と正当化の論理
 第一章 中世における寺社焼き討ちの実態と神威超克の論理
 第二章 寺院中核焼き討ち考
 第三章 寺社焼き討ち正当化の方便の思想史的考察
 第四章 墓の聖性とその破壊・冒涜

第Ⅱ部 神仏と中世人の角逐
 第一章 参籠祈願の場における神仏恫喝について
 第二章 戦国時代における神仏唾棄について
 第三章 織田信長の信心・不信心の様相――中世宗教史のなかの信長
 第四章 信仰秘匿の実態とその思想的背景――中世~近世初期を対象に

終章 まとめと課題・展望

 宗教の時代とされる中世社会ですが、その篤い信仰の一方で、寺社の焼き討ち、墓の破壊、参籠の場における神仏への恫喝、さらには神仏唾棄、不信心、信仰秘匿といった行為が繰り返されました。

 それでは中世という時代において、「神仏冒涜」といってもよいこれらの行為がなぜ行われたのでしょうか?また、「冒涜」行為をする際、中世人たちは何を思い、それを克服したのでしょうか?
 諸史料を蒐集・分析し、本書では「神威超克」をキーワードとして、神仏と中世人の関係性、中世人の心性を明らかにすることを目的としています。

 宗教史研究に新たな視点を投げかける本書、刊行まで楽しみにお待ちください。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?