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『新知見!武士の都 鎌倉の謎を解く』の読みどころ

皆さんこんにちは。戎光祥出版の石渡です。このたび伊藤一美著『新知見!武士の都 鎌倉の謎を解く』が刊行となりましたので、改めて読みどころをまとめてみました。

第一部では「鎌倉武士の人間模様」を、第二部では「鎌倉が刻んだ土地の記憶」を、第三部では「幕府滅亡後の鎌倉」を記述されています。本書の特徴は2~4ページで1つの話題という読みやすい構成であり、どこからでも読み進めることができます。いくつか項目をあげてみましょう。
・鎌倉御家人が食べた名物料理の食材と、酒や宴会での戒めの言葉
・ドッグブリーダー!? 将軍頼家も飼い犬の組織を立ち上げ、市中はさな  がら犬たちの都
・鶴岡八幡宮流鏑馬神事の日に建長寺前で起こったトリカブト暗殺事件
・鎌倉の住人は、遠近の御家人に「旅籠振舞」をさせ、酒食や引き出物を貪っていた
・汲み取り式は当たり前、水洗式の高級トイレも。中世のトイレ事情とは?
・戦国の世に先祖の地・鎌倉を訪れた足利義氏が行った煌びやかな大行列    

著者の伊藤一美先生は長年にわたって鎌倉の研究を進めてきており、政治史だけではなく、多岐にわたる分野で論文を書かれています。また、鎌倉の発掘調査成果にも精通していて、まさに「中世鎌倉のエキスパート」という先生です。

今回は鎌倉時代から戦国時代まで60話を収録しており、わかりやすい文章で入門者にもピッタリかつ、マニアックな話題も入っており、多くの方に興味を持っていただける内容になっていると思います。

本書を読むと鎌倉に行きたくなること間違いなしです。ぜひお楽しみに。


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